映画『儀式』1971年 大島渚 1971年は昭和46年(亥年)であり、日本では日本マクドナルド1号店の銀座オープン、日清食品「カップヌードルの発売、およびテレビの全番組カラー化などが起きた革新的な年だった。1971年1月24日、前年11月に亡くなった作家・三島由紀夫の本葬 映画『儀式』――大島渚は何を批判したのか 1971年公開の大島渚監督『儀式』は、戦後日本映画を代表する問題作の一つである。旧家・桜田家の冠婚葬祭を軸に、一族の歴史と崩壊を描いた作品だが、単なる家制度批判の映画として片づけてしまうには惜しい奥行きを持っていると思う。 初めて観たときは、封建的な家父長制や戦前の価値観を批判した作…