ここのところ,選挙を巡って筆者の常識とはかけ離れた非常識な行動が目立つ。いずれも,法律の「抜け穴」を利用している。 法律は1つの判断基準である。新しい行動パターンに対して適用できないケースはどんどん増える。しかし,法律の網の目をくぐるということは「犯罪」であり,犯罪を犯した人の理屈と,法の理屈,そして世の中の理屈は,すべて基準が異なる。これを判断するのが司法だが,そもそも司法が法律の範囲でしか物事が判断できない仕組みなので,おかしなことになる。 多くに行動が,「言論の自由」「表現の自由」という憲法で守られた権利をベースに実施されている。行動する側が自由だといい,行動を受ける側,あるいは周囲の自…