Nビット整数二つを加算した結果を出力する回路を、Nビット加算器と呼びます。 Nビット加算器は、もっとも単純には、全加算器(full adder, FA)をN個直列につなげば作ることができます。 この構成法のことを、リプルキャリー加算器(ripple-carry adder, RCA)と呼びます。 リプルキャリー加算器は、Θ(N)の遅延を持ち遅いため、使われることは稀です。 ただし、最も小さな加算器構成法であるため、遅延が気にならない場合には優れた構成法です。 キャリー先読み加算器 リプルキャリー加算器が遅いのは、下の桁で生じたキャリーがわからないことには上の桁で生じるキャリーがわからない、とい…