昭和63年から15年間住んでいたマンションでは、家賃を管理人に手渡ししてた。当時の管理人は老夫婦。ピンポーンと鳴らすとおじいさんがタバコを吸いながら登場し、それをくわえながら震える手でお札を数えるから毎回 灰が落ちそうで怖かった。おじいさんがドアを開けると、すごい爺さん臭が彼と共に出てきてた。私たちが引っ越しする前には隠居し子供と同居すると言ってたけど、それからすぐ亡くなられたみたい。 あれから20年、なんで今頃そんなこと思い出したかというと、最近私の部屋であの管理人臭がしたからだ。暖かい日が続いたから窓を開けてたけど、隣のアパートから入ってきた?けど臭いに気づいた時、窓は締まってた。しかも、…