hua4jin4(ホァジン)
中国武術用語
相手の勁を変化させること(化、ホァ)。聴勁も参照されたし。特に太極拳で重要視される。
相手の勁を聴くこと(聴勁)ができて、自らも正しく勁を出す事(発勁)ができてはじめて化勁の必要条件が満たされる。
化勁の最初の段階では相手の勁を自分の脅威とならない方向に変化させる。さらに段階が進めば相手の勁を利用しつつ、自分の勁を加えそのまま相手を崩すことが可能になる。したがってレベルの高い太極拳家等、化勁の上級者に攻撃を当てるのは至難となる。
月刊秘伝と言う本が有る事は、以前から知っていたが、今月号には特集として「化勁」が取り上げられて居て、興味をそそられたので、今日初めてその月刊秘伝を買った。特集記事の中に(公社)日本武術太極拳連盟 川崎雅雄副会長 の名前を見つけた事も、購入動機の一つであった。 表紙には「武術が到達した柔の極致」「力を0化する化勁」「中国武術もう一つの極意化勁」「相手の力を化し、ゼロにする高級技法を徹底解明」と言う文字が躍っていた。 特集の内容は 概論「化勁とは何か」実践「化勁の実践用法」鼎談「合気と化勁を繫ぐ術技」対練「推手で磨く化勁の理」功夫「化勁を練る一人稽古」 と言うもので、まだ十分に目を通した訳ではない…
先日の推手講習会で、習った事を書いておこうと思う。 緩んで相手を引き込む所迄は、皆さん上手に出来ているが、その後ほとんどの人が、反動打ちをしている。それでは打つ時に、相手とぶつかる事になる。反動打ちも一つの技ではあるが、ソフトに勁を返す事を心がけて欲しい。どこまでも相手とぶつからないのが太極拳であると理解して欲しい。との事。 攬雀尾の掤/捋/擠/按の動きの中で、勁を受けたり返したりの、応用動作を練習した。擠が終わった後、伸ばし広げた手は、相手を浮き上がらせながら引き込み、ほんの少しだけ下按してから前按に行く。前按の時も相手とぶつからない様に練習する。この感覚は相手からの掤勁を掤で返す時も、相手…
コロナの時期だからとか、相手が居ないからとかの言い訳をして、推手講習会にはあまり参加して来なかったが、先日、久しぶりに参加した。 自分が理解できた事/疑問に感じた事/課題だと感じた事を纏めておこうと思う。 推手では、自分勝手に動いて、手を引っ込めたり、無理やり押し込んではいけない。不丟不頂(プーティユプーティン)と知ってはいるが、実践出来ているだろうか。 お互いに接したときの圧力をずっとキープしたまま動く事が大切で、その圧力はほんの小さな圧力の人も、結構、強い人もいる。両方とも正しいのか?疑問に思っている。 相手の推してきた力を、自分の足裏(脚底下)で受けるのは、結構難しい。途中で、肘とか肩と…
太極拳で要求される身体の柔らかさを考える時、いつも思い出すのが、一昔前の大横綱、大鵬の相撲であり、身体つきだ。 私が中学校に通う頃には、テレビが一般家庭にも普及して、相撲では大鵬と柏戸が東西の横綱を張る「柏鵬全盛時代」であった。大鵬は「柔」の代表で「巨人、大鵬、卵焼き」と並び称された様に、子供達のヒーローであり、憧れだったし、女性にも人気が有った。一方の柏戸は、直線的なスピードで勝負する「剛」の代表として、成年男性の人気を博していた様に思う。 相手が頭で当たって来ても、吸収してしまう大鵬、相手よりも強力なパワーで跳ね返し押し返してしまう柏戸、と言う風に、取り口には対照の妙があって、見る者を興奮…
昔の太極拳の資料を整理して居たら、日本武術太極拳連盟の資料で「4段位技術教程」と「5段位技術教程」と言う資料が出てきた。「5段位技術教程」は下記との事。 1、「24式太極拳」演武における内外相合=「外三合」と「内三合」(意・気・勁) 2、伝統太極拳演武における内外相合=「外三合」と「内三合」(意・気・勁) 3、推手演練(四正手)における聴勁・運勁・化勁・発勁 5段を認定された者はまだいない様だが、どのような昇段試験をして認定するのか、少し興味がある。 「4段位技術教程」の習熟度を確認するだけか、それとも「5段位技術教程」の一部を確認項目に取り入れるのだろうか? 伝統太極拳には、呉・楊・陳・武・…