午前十時の映画祭で「八甲田山」を見てきました。明治35年に青森県の八甲田山で発生した、日本陸軍の雪中行軍で199名が死亡した山岳遭難事件を題材とした映画です。ノンフィクション作品ではなく脚色されています。映画は、弘前の陸軍師団が、ロシアとの戦争が不可避な状況を鑑み、極寒地における戦闘の研究を目的に冬の八甲田山で雪中行軍訓練を計画するところから始まります。あわせて、ロシアの攻撃で弘前~青森~八戸の輸送ルートが絶たれた場合を想定し、八甲田山を横断する輸送の可能性を調査するため、もう1隊の雪中行軍も計画します。この2隊はそれぞれ弘前市と青森市から出発し、途中、八甲田山ですれ違う計画でしたが、青森市か…