全国の大学の医学部には各科の医局という組織が存在しており、 大学教授を筆頭として臨床、研究、各科の医師の教育、学部学生の教育などを行なっている。 大学医局の大きな役割の一つは医局員を関連病院に派遣する人事権を握っていることである。 昔は大学医局が殆どの勤務医の人事を斡旋していたので医局の権力は絶大であったが、 今は市中病院に若いうちから就職したり、市中病院が基幹施設の後期研修もあったりするので 大学医局に所属していない若い医師が増えており、 以前と比較して大学医局の影響力は小さくなったと言われている。 とはいえ、こと田舎においては多くの病院では医者が足りないし、 縁もゆかりもない田舎の病院に直…