博士の愛した数式は、小川洋子による日本の小説、またそれを原作とする映画。
交通事故の後遺症で記憶が80分しかもたない数学者と、彼の家に家政婦として派遣された「私」、そして「私」の息子「√(ルート)」との交流を描いた作品。
2004年、第55回読売文学賞および第1回本屋大賞を受賞。
2006年、新春ロードショー。渋谷東急、全国松竹・東急系にて公開。
あのとき売った本、売れた本 作者:小出和代 光文社 Amazon 「あのとき売った本、売れた本」 小出和代(著) 光文社 内容 売れる本の影に書店員さんあり! まとめ こんな人にオススメ こんにちは、ちわぷ〜です! 私の様な読書家にとって、とっても有難い存在が、書店員さん。 本日は実績ある書店員さんが、思い出の本の販促時のエピソードをまとめた書籍をご紹介いたします! なかなか懐かしい作品が多く、エモいです☆ 「あのとき売った本、売れた本」 小出和代(著) 光文社 内容 「夜は短し歩けよ乙女」第一回本屋大賞受賞作の「博士の愛した数式」など、 経験ある書店員さんが退職の挨拶をしに行った際に、編集者…
あらすじ 物語の主人公は、ある数学者の博士。彼は、交通事故によって頭部に大きな損傷を負い、記憶が80分しか続かないという障害を持っています。そのため、彼の記憶は過去80分の出来事までしか保持できず、80分ごとに新たに知り合った人々や出来事を忘れてしまいます。博士は、記憶が続かないことを逆手に取って、数式や数学に対する愛情を深め、数学の美しさを探求し続けています。 博士の生活は、彼を支える家政婦の女性とその息子、そして博士が好んで見るテレビのニュースキャスターとの関わりを通じて描かれます。家政婦の女性は、博士の特殊な状態に理解を示し、彼の生活を支えることに献身的に取り組んでいます。博士の生活に新…
「博士の愛した数式」 小川洋子 新潮文庫(初版2003年) 評価 ★(読んでよかった。あるいは、損なし) ★は最高で三つです。 〈登場人物〉 私・・・・・家政婦。シングルマザー。 ルート・・・博士がつけたあだ名。主人公の息子、小学生。阪神ファン。 博士・・・・数学者。記憶が80分しかもたない。古い記憶の中の阪神ファン。 〈あらすじ〉 「私」の新しい仕事場は、事故に遭って記憶に障害のある数学者。80分しか覚えていられない、頭の中は数学のことばかり、通常の生活能力も怪しい(今ならコミュ障と呼ぶのか)、そんな博士と少しずつ意志を通わせる「私」とルート。この3人の結びつきに、数学と阪神の話題が絡んで細…
寺尾聰さん。浅丘ルリ子さん。深津絵里さん。齋藤隆成さん。吉岡秀隆さん…が、訳ありの5人の人物たちを好演。これは嬉しい裏切りであり、パッケージの第一印象から…とある数学博士の夫婦の物語かと単純に想像していたので反省する。都会の雑踏から離れた…移動手段は最低でも自転車。そんなイメージの長閑な場所が舞台。(原作では杏子=「私」の目線で描かれていると言うが)今作では…杏子の息子(ルート少年と数学の教師になったルート先生)の目線で描かれている。「数式は日常のあらゆる場所に溢れている」…と。それでいて、人の繋がりや罪、罰…喜怒哀楽…の中で今を受け入れながら、美しい数式に目を向け穏やかに生きるという……
博士の愛した数式不慮の交通事故で、天才数学者の博士は記憶がたった80分しかもたない。 何を喋っていいか混乱した時、言葉の代わりに数字を持ち出す。それが、他人と話すために博士が編み出した方法だった。 博士のもとで働くことになった家政婦の杏子と、10歳の息子。博士が教えてくれる数式の美しさ、キラキラと輝く世界。 母子は、純粋に数学を愛する博士に魅せられ、次第に、数式の中に秘められた、美しい言葉の意味を知る―。 1時間57分2006年 『博士の愛した数式』(はかせのあいしたすうしき)は、小川洋子による日本の小説。 美しい数式の世界を織り交ぜ、記憶が80分しか持続しない数学者と母子の交流を描く。第1回…
ランキング参加中映画 2006年 日本映画 117分 登場人物は『私』『博士』『ルート』『未亡人』。 家政婦として働く『私』は、数学の『博士』の家で働くことになる。博士は事故の後遺症で記憶が80分しか続かないのであった。私には10歳の息子がいた。息子は博士によって『ルート』と名付けられた。賢い気持ちがたくさん詰まっていて、何でも包み込むルート(平方根)である。博士は離れに住んでいた。母屋には博士の義姉『未亡人』が住んでいた。 優しい私と、素直なルート。そしてルートの人格を認め、ひとりの人間として接する博士。謎に辛く当たる未亡人の行動の理由は? 脂が抜けた初老男性を演じる寺尾聰の醸し出す空気感に…
博士の愛した数式(新潮文庫)作者:小川洋子新潮社Amazon 1. 書籍について 『博士の愛した数式』は、小川洋子による愛の物語です。この本は、博士の記憶力が80分しか持たないという特殊な状況下で、家政婦の私とその息子ルートとの交流を描いています。博士は数学者であり、彼の言葉や思考は数式や数字によって表現されます。この本を選んだ理由は、物語が奇跡的な愛に満ちていると聞いたからです。期待していることは、感動的なストーリーと著者の絶妙な文章力によって魅了されることです。 2. 主題やテーマ 『博士の愛した数式』の中心的なテーマは、愛と家族の絆です。数学者である博士が記憶力を失った状態で、私とルート…
自分の記憶で最も古いものはなんでしょうか。 私は幼少期にデパート屋上のミニ遊園地でクレーンゲームをした記憶です。そのデパート地下で買い物している母親を探し、100円をもらい屋上に上がり、クレーンゲームを失敗しては母親の下に向かうことを繰り返していました。 母親が「いったい何をしているの」と買い物も終わりに差し掛かっていた母親は私と一緒に屋上のミニ遊園地にきました。私が数百円使っても取れなかったクレーンゲームを説明すると、なんと1回でウルトラマンのソフト人形を取ってくれました。母親も驚いていました。 これは私の記憶の中で最も古い印象的な記憶です。 本日はそんな記憶にまつわる本を紹介します。 タイ…
チョコもアイスも好きな男、コピでございます。お読み頂き、有難うございます。 毎日お暑ぅ~ございます。お体は大丈夫でしょうか? 暑い日にはアイスが食べたくなりますわねぇ。僕はチョコが好きですから、チョコアイスを好んで食べます。森永乳業さんの『パルム』がおすすめです。初めて食べた時のあの衝撃・・・忘れられません。なめらかなバニラアイスを口どけの良いチョコでコーティングしてますからね~。そりゃ美味しいんです。 そして『パルム』といえば寺尾聰さんなんです、僕の中では。寺尾さんは俳優として有名ですが、歌手としてもスゴイですよ。松本隆さん作詞、寺尾さんが作曲の『ルビーの指環』は音楽番組『ザ・ベストテン』で…
こんにちは、うえはるです。 ブログをご覧いただき、ありがとうございます。 先日、小川洋子さんの『とにかく散歩いたしましょう』というエッセイを読みました。 著者の感受性の豊かさと繊細さが伝わってくる、ほっこりとした作品でした。 『博士の愛した数式』など、すばらしい作品を生み出した著者のエッセイです。 最初はそのことを知らずに読んでいましたが、読み終えたあとに余韻に浸りながら知ったときは、大きくうなずけるものがありました。 自分とは感じ方も生き方も違う方の人生を、少しのぞかせていただけたような気持ちになれる、切なくも優しい気持ちになれるエッセイ集でした。 著者の方がラブという名前のわんこを飼ってい…
12冊目読了しました\( ˆoˆ )/ 博士の愛した数式 ★★★★☆ 博士の愛した数式(新潮文庫) 作者:小川洋子 新潮社 Amazon 有名なのは知っていたけど映画も見たことなくて読むことに決めました(๑˃̵ᴗ˂̵) 最近は出産に備えてなのか、ミステリーやどんでん返し系よりも泣ける系や家族愛、ほっこり系を選んでしまいます(*´꒳`*) 正直、数学の部分はわからかったけど 話はおもしろかった。 割と薄い本ではあるけれど、ずっと読んでいたいと思う本だった( ˘ω˘ ) 読みおわってレビューを読んでいたら 考察を書いている人がいて わたしにはそこまで深く考えられなかったから新たな発見に気づけてよか…
私は仕事や母としての自信がないことが 悩みです自信をつけるには 読書を1年続けてみることだと 元同僚からアドバイスを受けました ジャンルは純文学が良いとのこと最近の芥川賞小説がおすすめらしいです まずは、「博士の愛した数式」を 読んでみてはと勧められたので 読み始めたところです 1日15分なら毎日続けられそうですさあ、夜寝る前に読んでみよう!
目次 本屋大賞とは? 歴代受賞作一覧 第1回〜第10回 第11回〜第20回 第21回〜 本屋大賞とは? 本屋大賞は2004年から年に一度行われる文学賞で、「新刊を扱う書店(オンライン書店含む)の書店員」の投票によってノミネート作品および受賞作が決定されます。 『全国書店員が選んだ いちばん! 売りたい本』をキャッチコピーとしています。大賞受賞作・ノミネート作はベストセラー、映像化されることも多く、毎年SNSなどで大きな盛り上がりを見せています。 歴代受賞作一覧 以下は歴代の本屋大賞受賞作品の一覧です。当ブログでレビュー記事のある作品については、タイトルをクリックすると直接その記事にアクセスでき…
今週のお題「好きな小説」 最近はめっきり小説読まなくなってしまいましたねえ。 学生時代は小説もライトノベルもちょこちょこ読んでたんですけど... まあ読書のおかげで妄想力や感受性は磨かれたと思っております。 だから国語や現代文は得意だった文系脳。言い回しや語彙力も増えましたね。 例:祝着至極、恐悦至極、奸賊、~なりますまい、縛につけ!、誰かある!、存じ奉りまする、身罷られた…!? なんかチョイスが偏ってねえか? また一時期はALI PROJECTにハマっていたため 曲名の元ネタになった世界の文学作品も読んでいたおもひで。 『嵐が丘』『戦争と平和』『赤と黒』『肉体の悪魔』『地獄の季節』 などなど…
今週のお題は「好きな小説」。 小学生のときから周りの大人たちに「本の虫」と言われるほど本好きでした。好きな本は何度も読めるように購入して本棚に納めて、一時は部屋の壁一面を本で埋め尽くすほどでしたが、何回も引越しを繰り返すうちに蔵書はだいぶ少なってしまいました。 自分の本棚に長らくある蔵書のなかでも、特に好きなのが ・『博士の愛した数式』 ・『容疑者Xの献身』 です。いまでも半年に1回は読み直している気がします・・・ 『博士の愛した数式』は、お世話になった先生からいただいた本ということもあり思いれが強いのもあります。映画化をしていた気がしますが、そちらは残念なことにまだ見たことがありません。 内…
はじめに 数学と人間関係。一見すると、これらは全く異なる領域に属するものと思われるかもしれません。しかし、小川洋子の傑作『博士の愛した数式』は、この二つの要素を見事に融合させ、私たちに深遠な人生の真理を提示してくれます。80分しか記憶が持たない数学者と、彼の世話をする家政婦、そして彼女の息子の間で紡がれる物語は、単なる小説の枠を超え、人間の本質と数学の美しさを同時に探求する哲学的な旅路となっています。 この作品が2003年に発表されてから20年以上が経過した今も、その魅力と深い洞察は色褪せることがありません。むしろ、現代社会の複雑さと人間関係の希薄化が進む中で、この物語が提示する「つながり」の…
昨日は職場(老人ホーム)が夏祭りイベントのため、午後から出勤だった蝸牛🐌です。 去年に引き続き↓、私の担当はモグラ叩きのモグラ役( ´∀`) kagyuchang.com (そういえば小4国語の授業で、モグラの話が出て来てて、モグラ経験のある私は密かに親近感を覚えてた) モグラはもう手慣れたモノだけど、イレギュラーな仕事はいつもと違う疲労感が!(◎_◎;) お祭りディナーで、たこ焼きのおかわりをせっせと運んだり、デザートを配ったり、ノンアルやお茶などの飲み物を入居者の皆さまに注いでまわりました。 みんな喜んでくれて、お役に立てた充実感も得られました。 で、帰りがてら、降りしきる雨☔の中、母はそ…
博士の愛した数式を以前に紹介しました 二つの無理数と虚数でー1が出来るという摩訶不思議な世界です 本日は追加でアルキメデスの原理や歴史上はじめて(多分)ストリーキング(風呂で思いついて嬉しさのあまりですが^^)をしてしまったかのアルキメデスさんが見つけた球と円柱のお話です 球と、外接する円柱との体積および表面積の比は、いずれも2対3になる 面積と体積って次元が異なるので、奇跡的な比だと思います♪ 先日美味しそうな黒毛和牛がお値打ち価格で売られていたのでノータイムで買ってしましました(笑) 生でも食べられるホタテの貝柱と一緒に焼いて食べました 言わずもがなですが、美味しかったですよ!
-- ご挨拶 -- 初めてこのブログをご覧になる方へ このブログは、ちょっとした「読み物」(essay)です。お時間がある方、または、後からお時間ができそうな方 (は、後からぜひ)どうぞ、ご覧ください♪ -- written by なりさらり -- ----- ♪♪♪ 去年の今日のなりさらり♪♪♪ 2023年8月29日 (まずは、過去記事 ぜひどうぞ) ---今日の記事は ここから!--- エッセイストのなりさらりです。 さてさて、いつものカテゴリー表示が、気になるシリーズ。(シリーズです、完全に) こんな感じとなっております-。 (一部抜粋) と、いうことで、次に、バレエの記事をアップすると…
歴史上の博士、マッドサイエンティストが主人公もしくは登場する映画 思いつくまま、、、 オッペンハイマー、ビューティフルマインド、イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密、フランケンシュタインの怪物、ヤングフランケンシュタイン、科学者の道、博士の異常な愛情、レナードの朝、愛は霧のかなたに、ドリーム、グッドウィルハンティング/旅立ち、博士と彼女のセオリー、Π、ラスベガスをぶっつぶせ、ザコア、メッセージ、オデッセイ、インターステラ、コンタクト、胡瓜-夫人、マリリンとアインシュタイン、ピースメーカー、惑星ソラリス、教授と美女、ナッティプロフェッサー、フラバー、BTTF、バットマン、スパイダー…
本屋大賞 2004年 博士の愛した数式〇2005年 夜のピクニック(小説)〇2006年 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン(映画)〇2006年4位 容疑者Xの献身(映画)2007年 一瞬の風になれ〇2008年 ゴールデンスランバー(映画)〇2008年4位 悪人(映画)〇2008年6位 八日目の蝉(映画)〇2009年 告白(小説)〇2009年2位 のぼうの城(映画)〇2010年 天地明察(小説と映画)〇2011年 謎解きはディナーのあとで(小説とドラマ)〇2012年 舟を編む(映画)2013年 海賊とよばれた男2014年 村上海賊の娘〇2015年 鹿の王(小説)〇2015年6位 怒り(映画…
博士の愛した数式(小川洋子) 80分しか記憶が続かない数学の博士、彼の世話をすることとなった家政婦とその息子の3人による日常を、日記調で綴った話。博士は他者との関係を築くことが難しいが、数学の美しさを信じており、数字を使ってコミュニケーションを図ろうとする。家政婦も最初は戸惑うものの、博士と息子とのある出来事をきっかけに信頼関係が芽生え、博士や数字の世界に寄り添うようになっていくのだが、、 博士と家政婦たちの、数字を介したやり取りが面白く、また彼らの寄り添う姿勢が読んでいて非常に気持ちの良いものであった。さらに明瞭かつ美しい文章も相まって、博士たちの日常が非常に崇高なもののように思えた。話の起…
こんな仕事をしていながら、私には美しい日本語は書けません。 論理的な文章は書けても、「美しい日本語」は書けないのです。 だから、そうした日本語を操る作家の本を読むことが大好きです。 小中学生にはまだ早くても、いつかきちんと読ませたい。 今回はそう考える作家を何人か紹介したいと思います。 三島由紀夫 川端康成 小川洋子 中勘助 浅田次郎 宮部みゆき 谷崎潤一郎 夏目漱石 三島由紀夫 もう間違いなく、「美しい日本語」の使い手です。 代表作の一つ「金閣寺」の文章を見てみましょう。 夜空のように、金閣は暗黒時代の象徴として作られたのだった。そこで私の夢想の金閣は、その周囲に押し寄せている闇の背景を必要…