国立近代美術館。 企画展期間入る前に見た。国立近美のコレクション展は明確に企画展の補完と広がりを企図してプログラミングされているから、企画展とセットで見るのが筋だろ...と認識しているものの、企画展の直後にあれだけのボリュームのコレクション展を見せるのは人間の集中力を信頼しすぎだろうとも思う。 全12室+小企画「女性と表象」。特筆すべきは版画家の日和崎尊夫が一室まるまる使って特集されていることである。近年の寄贈によるもの。鋭く彫り出されたちまい点や線が緻密に並んで襞を成し、やがて小型の宇宙の如きうねりを生み出している様を目の当たりにする。 私は日和崎のことを埼玉県美「MOMASコレクション た…