写真家。リアリズム写真を確立した巨匠。 1909年(明治43年)10月25日、山形県酒田市に生まれる。 24歳の時に初めてカメラを持ち、写真撮影を始める。 そして、「筑豊のこどもたち」「古寺巡礼」など数々の傑作を世に送りだす。 1979年に3度目の脳出血に倒れ、意識不明のまま11年後の1990年9月15日に、80歳で亡くなった。 関連語 リスト::写真家
土門拳記念館 美術館・記念館系は閉館時間間際がなかなかいい。 人もまばらでゆっくり観られるという事もあるが、館内の空気感が少しゆるくなってくるのがいい。 受付の係の人が入場料などを数える頃になると、展示作品たちの肩の荷も下りるらしく、やわらかな感じに見え始めるから不思議だ。 そんな時間に訪ねるのもおススメ。
土門拳記念館
土門拳記念館にて 土門拳と言えば言わずと知れた山形県酒田市出身の硬派な写真家だ。 自分のような軟派な写真愛好家が出入りするような場所ではないのだが、閉館時間間際にこっそりと訪ねた。 大伸ばしのフィルムプリントの立体感はさすがだなと思いつつ、管内の撮影はOK(条件付き)とのことだったので、そちらに夢中になってしまう。 やはり、軟派な写真愛好家的写真である。
▶サッポロビールが恵比寿にあった旧工場跡地を再開発するのではないかとの話が出たのは、随分前のことだったような気がする。あれはバブルの頃だったか・・。それから30年以上経った5月10日、東京に出たついでに、再開発された「恵比寿ガーデンプレイス」に行った。特段、再開発された街に興味があった訳ではない。たまたまガーデンプレイス内にある東京都写真美術館で「土門拳の古寺巡礼」の写真展が開催されており、会期が5月14日までなので、かねてより何とか一度は覗いてみたいと思っていたからである。 ▶写真に興味がある人なら、写真家・土門拳(どもんけん)の名前を知らない人はいないだろう。ただ彼は既に30年以上前に亡く…
生老病死は苦であるはお釈迦様の教え。 苦は苦しいという意味ではなく思い通りにならないことという意味です。 いつまで生きられるか?いつまで若々しくいられるか?どんな病気に襲われるか?そして死ぬことも、いつどこでどのように命がなくなるか?これらすべてが思い通りにならない。 自分の死を予想し、その通りに召されることを可能にした聖人がおられる。 イエス・キリスト、お釈迦様、ヨガナンダ、空海、山岡鉄舟。 写真家土門拳は「人間は死ぬ。どうじたばたしても、しょせんいつかは絶対に死ぬ」と死ぬことと生きることで書いている。 最後の土門拳はどのような死にざまを見せたのだろう。 死は人間として生きてきた集大成。晴れ…
以前、山形に行った時に「土門拳記念館」によりました。 「どうする?行ってみる?」 「行きましょう」 という軽い気持ちで行きました。 有名な写真家さんですね。
土門拳さんといえば 絶対非演出の絶対スナップ という 恐ろしいテーマを掲げる 写真界の大御所でした 写真学生時代を 振り返っても 称賛する人はいましたが 目指す人はいませんでした とても敵わない とか 恐れ多い気持ちがありました それに比べ 木村伊兵衛さんやブレッソンは もっと自然で 自身の存在感を消し 撮っていることすら気付かれないように撮影していました 特にブレッソンはかなり秘密主義で 自身の顔写真を公開してませんでした 一度木村伊兵衛さんの撮影を目撃したことがあります 東京のデパートの屋上は 当時遊具が色々あり 子供や親子連れが遊んでいました 茶色のウールのコートに山高帽 どう見ても品の…
土門拳さんの子供写真がまとめられて発売されました 写真集『土門拳のこどもたち 』 | 株式会社クレヴィス 土門拳さんは古寺巡礼など仏像やお寺の写真が有名ですが 人物の とりわけ子供写真が素晴らしいことは あまり知られていません 早速注文して今日届きました 帯にはたけし(北野武)の 土門さんの写真には、ガキのころの俺がいるね。 帯の背には 笑い声が聞こえる 貧しかったけど「遊び」だけはあった時代。 著名な写真や素晴らしい写真がいくつもあり 有名な筑豊のこどもたちの写真もありました 発売当時僅か100円で ざら紙のペナペナな冊子でした 学生時代御茶ノ水の古書店で見つけましたが 12000円の値が付…
お知らせです。 高世仁のニュース・パンフォーカスNo.31「今こそ、ヒロシマ、ナガサキの原点に立ち返る」を公開しました。 www.tsunagi-media.jp https://www.tsunagi-media.jp/blog/news/31 ウクライナ戦争で核兵器使用の可能性がとりざたされるなか、自分の意識のなかでも「核タブー」が薄れつつあるのを感じて、これでいいのかとの自戒を込めて書きました。ご関心あればお読みください。・・・・・・・ 「ロシアと国民を守るため使用可能なすべての兵器システムを必ず使う。はったりではない」(プーチン大統領 9月の発言) 「はったりではない」とすごむプーチン…
ハロウィンに関連したニュースに、30年前の日本人留学生射殺事件がある。 1992年10月18日、米国ルイジアナ州バトンルージュに高校留学していた服部剛丈(よしひろ)さん(当時16歳)が、ハロウィンを控えたパーティに仮装して出かけ、会場の家を間違えて別人の家に近づいたところ、その住人に拳銃を発射された。警告射撃もなく、いきなり左胸を撃たれ、死亡した。 服部剛丈さん 彼はAFS(アメリカンフィールドサービス)という団体のプログラムで米国留学した39期生で、私(17期生)の後輩にあたる。その縁で事件には大きな衝撃を受け、関心をもってきた。 剛丈さんの両親は友人たちの協力で「アメリカの家庭からの銃の撤…
▶前回のブログにも書いたとおり、今週11月28日から12月1日まで奈良に遊んだ。今年の奈良もようやく初冬の季節となり、紅葉はまだ十分に残っていたが、秋の人波は遠のいて、いわゆる観光シーズンは終わったようだった。それでも興福寺参道の猿沢の池近くの草餅の店の前には、外国人観光客の列ができていた。この時期気温は12~13度と平年並みで、晴れていればそこそこあたたかいのだが、陽射しが雲に遮られて一旦風が吹き出すと、さすがに冷たい。奈良公園の鹿たちも、どことなく手持無沙汰の風情だった。 ▶一日目は昼頃に奈良に着いたので、駅前のホテルに荷物を預けて早速奈良公園にでかけた。まず最初に目指したのは東大寺の法華…
この記事では、9・10月に発売された新刊の中から3冊の本を紹介していきます。 元気?世界の子どもたちへ 長倉 洋海 私書箱110号の郵便物 イ・ドウ トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー ガブリエル・ゼヴィン 元気?世界の子どもたちへ 長倉 洋海 元気?世界の子どもたちへ posted with ヨメレバ 長倉洋海 朝日新聞出版 2023年09月20日頃 楽天ブックス Amazon 世界の子どもたちに会いに行く!元気があふれる写真集 紛争地を中心に世界の人々の写真を撮ってきた写真家の長倉洋海さん。この本は、長倉さんが40年にわたる取材の中で出会った子どもたちの写真に、子どもたちの…
双子座満月てことは、私の「月"逆"回帰」ももうすぐだなと思いつつ。 あ、昨日の月はまだ牡牛座だった。 と思って後ろを見たら双子座の月が出てたので、撮ってきた。 植物の影がいい感じ。 今回の月"逆”回帰のアセンダントは山羊座だったんだけど、ちょうど今年の山羊座の季節から、私の中で歴史小説ブームが始まった。遡ればノンフィクション『空へ』(ジョン・クラカワー)からかな。 現実と物語の中の出来事がシンクロする感じは、『空へ』の感覚が近いかもしれない。まぁ、ヒマラヤと近くの山(しかも遭難した訳ではない)、帝国ホテルと数ある新規開業ホテルの一つ、というので大きな差はあるとして... 本との出会い方は『ボタ…
ウクライナ戦争―大国には見えない世界2 - 高世仁のジャーナルな日々 『中村哲という希望~日本国憲法を執行した男』(旬報社)が来月25日に発売になります。私と佐高信さんが中村哲医師について対談し、私がテーマごとに解説を入れました。 なお、高世は旬報社から ◆『スーパーKを追え』(1997年) ◆『娘をかえせ息子をかえせ:北朝鮮拉致事件の真相』(1999年) ◆『イスラム国とは何か』(2015年、常岡浩介との共著) ◆『自由に生きていいんだよ お金にしばられずに生きる"奇跡の村"へようこそ』(2017年、森本喜久男*1との共著) を出していますが、今回は 【旬報社からの佐高著書】 ◆佐高信評伝選…
~今日はスタッフブログの日です~ その2から少し間が空いてしまいましたが、山形旅行記最終回です。 酒田駅から土門拳記念館までバスで向かう途中には、「おしん」のロケ地として有名な 山居倉庫があります。こちらは19世紀末に建てられた米穀倉庫です。 屋根や内部が湿気や熱から米を守る構造となっており、さらに写真の欅並木が日差しから建物と米を守る仕組みになっています。 現在のような優れた断熱材や設備もない時代に、温度と湿度を一定に保つ為に凝らされた工夫の数々に驚かされます。 現在は米穀倉庫としての役目を終え、資料館とお土産屋さんになっています。お土産屋さんはかなり品揃えが充実しており、あれもこれも買いた…
秋だ!奈良の曽爾高原(そにこうげん)でススキを見よう! としたらスカスカだった。 だから山に登ろう! 岩だ! 岩を登れ!!! えっ?
先日から建築・廃墟熱がたかまっているんですけど、いわゆる写真家の写真集も趣味人系写真集も、電子書籍はもちろん紙の本でだって和洋問わずなかなか流通がないみたいで、後追い者のつらさを味わっております。 日本語圏の廃墟本の電子書籍化状況ってかなり優秀だなぁ、とくにグレッグ・ジラード『九龍城探訪 魔窟で暮らす人々(City of Darkness)』が安価で紙も電子書籍さえ(!)流通しているのはかなり凄いことなんだなぁと、他の本の流通状況や古書価格を見て思ったり。
~今日はスタッフブログの日です~ 先日のブログの続きで、再び山形旅行記です。 今回の旅の目的は谷口吉生さん設計の「土門拳記念館」でした。以前から所長が好きな建築として度々挙げていたこともあり、必ず赴かなくてはと思っていた建築です。 実際訪れてみると、アップダウンのリズムが気持ちよく、建物の規模以上に巡るのが面白く感じる建物でした。 写真も一生懸命撮りましたが、展示されていた枯山水の写真の横に土門拳さんの言葉で「写真を撮るのは僕に任せて、石と対話して欲しい」といった旨のキャプションがあったので、空間を体感することにしばし集中しました。 miharu アトリエ橙ホームページへ にほんブログ村
今日は山形のそば祭りへ行ってきました。 父親の用事で、午後から酒田に行きたかったので、朝一に並ぶことになりました。 体重 90.95kg (前日比-0.30kg) BMI 35.1 少し減っていました。 これ10月中に90kg切るの、厳しくね?笑 朝7時に出発し、8時半に会場に到着。 整理券を配るのが9時半だったので誰か並んでいるかと思いきや、まだ会場設営中でした笑 外で待っているのも寒いので、車の中で30分ほど待機。 徐々に来場者が増えてきたので、9時に並びました。 並んでいる間に思ったのですが、今年は例年に比べてあまり寒くありませんでしたね。 もしかしたら今年は暖冬で、あまり雪が降らないか…
鑑賞日:2023年5月20日(土)、曇り 場所:宮城県多賀城市 料金:1500円(前売電子チケット) 5月20日は、多賀城の東北歴史博物館で、『悠久の絆 奈良・東北のみほとけ展』を鑑賞しました。 この展覧会のことは、東北放送(tbc)ラジオのCMを通じて知りました。 tbcは、この『悠久の絆 奈良・東北のみほとけ展』の主催者でもあります。 今回は、ウェブで前売の電子チケットを買いました。 博物館の当日券売場には、行列ができていたので、今回は前売券を買って正解でした。 受付では、スマホに表示されたQR画面を読み取ってもらい、展示室に入ります。 室内の撮影はできませんでした。 展示内容は、5章立て…
久しぶりのお泊り旅行です 夫の愛車の軽自動車で出発したのが 10月6日の朝。 7時間かけて到着したのが室生寺です。今までに 何回訪れたことか… この太鼓橋を渡るといよいよ室生寺。大好きな仏様と再会できます。 今回初めて収蔵庫に入られた 十一面観音様と釈迦如来様にお会いできました。 私はこの十一面さんがとても好き 小さな女の子みたいなお姿だけど、 お顔はちょっと冷たいというか気高くて、 そのミスマッチがいいのです。 金堂を出られたのは残念だけど、 すぐそばで見ることができるのは ありがたいです。 土門拳がカッコいい写真を撮り、 美男仏と表現した釈迦如来様や 可愛らしい十二神将様にもご挨拶して 収…
真言宗立教開宗1200年記念特別拝観「東寺のすべて」 ■2023年10月9日〜10月31日■真言宗総本山 教王護国寺(東寺) 文字通り、東寺のフルコースが味わえる特別拝観企画です。 拝観料(一般)が2000円とやや高めに感じますが、普段非公開となっている部分や、宝物館、観智院まで含めての料金と考えれば妥当な設定と感じました。 じっくり鑑賞すると、少なくとも2時間以上はかかると思います。 もし京都観光の一日にこの企画を組み込むとするならば、それなりの余裕をもたれておいた方が良いかもしれません。 toji1200th.jp 真言宗の立教開宗から1200年を記念した特別拝観、とあります。 具体的に1…
~今日はスタッフブログの日です~ 2日間お休みを戴いて、谷口吉生さん設計の「土門拳記念館」を観に、山形県まで行ってきました! 以前からずっと見てみたいと思っていたものの、コロナなどもあって、なかなか遠出が叶わず…。資格の勉強もひと段落着いたタイミングで弾丸旅行へ。終始バタバタでしたが、良い刺激を受けたので、ブログでもお話させてください。 一日目は新幹線と特急を4時間ほど乗り継いで、鶴岡で途中下車。徒歩30程のところにある「SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE」というホテルに泊まりました。こちらは建築家の坂茂さんによる設計です。駅前とは打って変わって広大な田んぼが広がっており…
今、中学生の娘が修学旅行中です。 娘は起立性調節障害などで体調不良が長引き なかなか朝起きられず、学校は休みがちなので 修学旅行に行けるかどうか危惧していました。 でも、なんとか参加できています。 (出発してから連絡がきていないので 今のところ一緒に行動できているはず😉) 小学校の修学旅行はコロナで中止だったので 学校の長期の旅行は小学校5年生の林間学校 以来、久しぶりです。 初日は新大阪に朝早く集合だったので そもそも集合時間に間に合うか心配してました。 家から新大阪までは距離があり 普段は使わないルートで行くので 集合場所まで送っていけるようにと 出発当日は会社の有給休暇をとりスタンバイ(…
久しぶりに本屋さんに行った。2週間ぶりくらいか。 お目当ての本のほかに2冊手にして帰って来た。なんか満ち足りた気分になる。 1冊目は、これがお目当てジョルジュ・シムノンの「メグレとマジェスティック・ホテルの地階」(ハヤカワ文庫)新訳版。メグレものは手に入る文庫を出来るだけ読もうとしている。皆古本なのだけど送料込みで1000円強が目安。4000円なんて値が付いてるのもあってびっくりです。うれしいことにハヤカワ文庫が新訳シリーズを出している。これが3冊目です。見逃した映画「メグレと若い女の死」もWOWOWで見られるし、まだメグレ遊びは続きそうです。 お次は、表紙で選んだ池澤夏樹氏の「ワカタケル」(…