写真家。リアリズム写真を確立した巨匠。 1909年(明治43年)10月25日、山形県酒田市に生まれる。 24歳の時に初めてカメラを持ち、写真撮影を始める。 そして、「筑豊のこどもたち」「古寺巡礼」など数々の傑作を世に送りだす。 1979年に3度目の脳出血に倒れ、意識不明のまま11年後の1990年9月15日に、80歳で亡くなった。 関連語 リスト::写真家
ようやく桜の季節。春ですね~~~。 そして、典型的な日本人な筆者は、この季節は京都や奈良の古寺を訪ねたくて、そわそわします。 なんだったら、日帰りでもいい。桜は事前に予定が立てられませんからね。 さて、筆者の旅には本も必須です。 旅先でも買いますが、その旅にふさわしい本を選ぶことから、旅の準備が始まるくらい。 といっても、最近は電子版(もしくは、自分で古くなった蔵書を電子化した自炊本)をタブレットに入れておけば、何冊でも持っていくので、悩むことも減りましたけどね。 ・・・そういえば昔、旅先で買った本でスーツケースが重すぎて、階段があがらず、一段一段、大汗かいたこともあったな~。あの頃は、地元の…
J・J・ギブソン著、古崎敬、古崎愛子、辻敬一郎、村瀬旻 共訳『ギブソン 生態学的視覚論』をようやく読み終えました。 アフォーダンスを扱ったギブソンの最後の一冊にして、主著。 大事なところが多すぎて、付箋がすごいことになっているのですが、もちろん、全てを理解したなどと言えるはずもなく、解説もできません。 ただ、これまで、アフォーダンス関連の本を読んできて、いくつか印象に残っていた点が、この本を読むことで、さらに印象深くなったので、その点を書いて、書評の代わりとしておきたいと思います。 そもそも、アフォーダンスとは何か、ですが、それは環境が動物に対して与える意味を指す言葉で、アフォードを名詞化した…
「もしよければ」とチケットをいただいたので、大喜びして恵比寿まで行ってきた。 ところでガーデンプレイス、恵比寿駅から動く歩道(っていうんですか?)でけっこうな距離かけて行くわけですけど、おしゃれっすね。ひさしぶりにきた。最後に行ったのいつだろう、ジム・ジャームッシュの特集をガーデンシネマで観に行って以来かも。 ジャームッシュってのもおしゃれよな、恵比寿。 名だたる写真家が撮影した高峰秀子が並んでいるわけですが、高峰さん、写真家、そして斎藤さんのコメントも添えられています。 カメラを前にしたら、完璧な「高峰秀子」になる。写真家たちは恐れ、そして高峰秀子は、そんな完璧さから離れたものを撮られたとき…
気力は眼に出る。 生活は顔色に出る。 教養は声に出る。 秘められた感情は口のまわりに出る。 年齢や悲しみは後ろ姿に出る。 写真家・土門拳の言葉です。 9月27日付の朝日新聞「折々のことば」にありました。 すごい観察眼というか鋭い感覚だ!と圧倒されました。 自分には見えないけれど、 他人には見られているんですよね。 見る人が見たら、何でもお見通しなのでしょう。 ボーッとしてはいられないな、と気が引き締まる思いです。 ただひとつ、「教養は声に出る」がピンときません。 教養は言葉に出るとか話し方に出る、ならわかるが声に出るとは? 声に出るとはどういうことなんだろう? すると家人が「わかるなぁ」と呟い…
(国宝鳥獣戯画 京都高山寺展) ★(当館学芸員)「国宝鳥獣戯画 京都高山寺展」 北海道立近代美術館、2024年8月4日(日)14:00 (WEBサイト→) artmuseum.pref.hokkaido.lg.jp event.hokkaido-np.co.jp (『鳥獣戯画』、国宝、高山寺) 京都の高山寺には、中興開祖・明恵上人(1173年-1232年)にまつわる文化財が数多く伝わっています。12,000点にも及ぶ典籍文書、仏画を中心とする多種多様な絵画、優れた物師たちが手掛けた彫刻、明恵上人が生きた時代の息吹を感じさせる工芸品や建築など、驚くべき質と量を誇ります。本展では、明恵上人の生涯と…
毎日暑い日が続いていますがお元気でお過ごしでしょうか? 最近、というか近頃ずっと立ち止まって考えたり感じたりすることをしていません。 そのことに気付いたのも、ブログの更新の頻度が少なくなっていることからです・・・ あのことについて書こうとか、今日こんなことに気付いた、ということがあるにもかかわらず、きちんとそのことに向き合わないので忘れてしまっているのです。なのでブログにも残せない。 大切な気づきがあったはずなのに。 たとえば、先日カフェで、通りすがりのお客さんのカバンに英語で書かれた言葉にピンときたことがありました。 ”What is your dream?”だったか、”Follow you…
(国宝鳥獣戯画 京都高山寺展) ★大原嘉豊「高山寺の仏画から見る、明恵が憧れた仏教の本場・中国」 北海道立近代美術館、2024年7月15日(月・祝)14:00 (WEBサイト→) artmuseum.pref.hokkaido.lg.jp event.hokkaido-np.co.jp (『鳥獣戯画』、国宝、高山寺) 京都の高山寺には、中興開祖・明恵上人(1173年-1232年)にまつわる文化財が数多く伝わっています。12,000点にも及ぶ典籍文書、仏画を中心とする多種多様な絵画、優れた物師たちが手掛けた彫刻、明恵上人が生きた時代の息吹を感じさせる工芸品や建築など、驚くべき質と量を誇ります。本…
もう数十年も昔のこと。大学の一般教養の生物の時間に教師が本展のポスターにあしらわれている一枚を提示し「この写真について述べよ」との問題を出した。 自分は『土門拳』の〔法隆寺遠望〕との知識はあったのでその旨を書いたところ、「黄色い花はセイタカアワダチソウで帰化植物。日本の原風景の寺社の景色とはそぐわない気がする」これが正解、と。ただ一人、その解答があったらしい。 ある意味ズルい出題ながら、この写真を観る度に、その時のことを思い出す。 おっと、閑話休題。 『土門拳』の自選作品集からのピックアップとのことで、風景・自然の木々・寺社の庭・仏像とカラー・モノクロ合わせ六十点近くが並ぶ。 中ではやはり古仏…
こちらは、おおむね穏やかな天気のGWとなっています。 ガーデニング初心者、裏の空き地のジャングルを除草しつつ、キウイの棚作りの道半ばでバタバタしています。 プランターのキウイや他の果樹、野菜は順調に育っていて、先日サラダほうれん草とアスパラ2本を初めて収穫しました。 花も、かわいいのが少しずつ咲いていますが、まだまだこれからですので、お見せできるものもなく… GWの残りも、たくさんやることがありそうです。 草取りひとつにしても、グランドカバーに使う花にしても、調べたり、教えて頂いたり、新しい発見がたくさんあって、驚きと刺激があります。 一つ一つ、書けばそれなりに長くなります。 しばらく地道な作…
酒田(山形県)を満喫する 20240315(Fri) 坂田駅前にバスで早朝に到着。荷物を「月のホテル」にあずけて、出かけました。まだ朝早くで、活動するにはだいぶ早いです。ホテルの近くにモーニングを提供する喫茶店があり、向かいました。小さな民宿の朝食を提供するお店でもあり、午前7時から営業していて、バスで到着する人には嬉しい対応です。 モーニング @木戸銭 酒田駅近く 土門拳記念館へ この旅の目的は土門拳記念館訪問です。酒田駅から土門拳記念館まで歩いて1時間ちょっとありました。それで、酒田駅から自転車で行ける距離で、レンタサイクルを借りようと思ったら、レンタサイクルだけ冬季休業中でした。アイスバ…