1.事案の概要 本件は、名古屋市が開催した「世界デザイン博覧会」に関して問題となった住民訴訟である。 名古屋市は、市制100周年記念事業として博覧会を開催するため、**財団法人(博覧会協会)**を設立し、その運営を任せていた。 ところが―― 博覧会の収支が赤字になる見込みとなった 協会は赤字回避のため、使用していた施設・物品を名古屋市に売却 名古屋市は 総額約10億円 でこれらを購入 ここで問題となったのが、 市長が「名古屋市の代表」と「協会の代表」の両方を兼ねて契約を結んでいた という点である。 市民(住民)はこれを問題視し、地方自治法242条の2に基づく住民訴訟を提起した。 2.争点 本件…