(裏話・暴露話的な内容は含まれません。筆者の抽象的感想のみとなっておりますので、具体的内容を期待される方は即バックをおすすめします) 自分が住まう自治体の首長に初めて会った。 仕事で、しかも膝詰めの会談という形式になったのも、無論初めてのこと。 役所の担当者とは日常的なやり取りがあるわけだが、首長と直接のやり取りというのは未経験だっただけに新鮮だった。 そもそも、自分は前回の首長選に行ったか記憶がなく、投票に行ったかすら分からない。 それもあり、なおさらその首長への印象は特になかった。 しかし、話した感じは、引き連れた何人かの役人には特に頼らず、首長自身の言葉で語っており、まずその点で信用がで…
社会運動の戸惑い: フェミニズムの「失われた時代」と草の根保守運動 作者:山口 智美,斉藤 正美,荻上 チキ 勁草書房 Amazon ※第15回~は読書会の議事録を公開用に再編集したものを掲載します※トップページからご覧になっている場合、「続きを読む」をクリックしてご覧ください 選書の理由 感想 読書会中に紹介された本やサイト オリジナルサブタイトル 概要
米国の大学で、ガザ地区に攻撃を続けるイスラエルに抗議する活動が広がっているといいます。学生がキャンパス内にテントを張りパレスチナ支持を訴え、これに対して大学側は学生の排除に動き、多数の学生が逮捕されている事態になっているそうです。 全米の大学でイスラエルへの抗議活動拡大、学生数百人が逮捕 | ロイター ニューヨーク大学は、校内の緊張が高まっているなどとして対面授業を中止し、年内は対面とオンラインを併用する形で授業を行うと発表したといいます。カリフォルニア州ののカリフォルニア工科大学ハンボルト校ではパレスチナ支持のデモ隊が敷地内の建物を占拠したためキャンパスが閉鎖されたそうです。 各地の大学でテ…
『キリストはエボリで止まった』という、イタリアの小説をこないだ読み終えました。 作者はカルロ・レーヴィという人です。彼は第2次世界大戦中に思想犯としてとっ捕まり、南イタリアのド辺境に流刑となりました。その流刑中の体験を描いた作品です。 タイトルがなんで『キリストはエボリで止まった』かといえば、エボリという土地までしかキリスト教が伝わってないといえるくらい、エボリ以降の土地はド辺境だという意味です。 日本で言えば『電車が1日2本しか来ない』『そもそも電車が無い』『バスすら無い』くらいのニュアンスだと思います。
何だか最近、自治体や企業でのセクハラ、また各種わいせつ事案の報道が体感的に増えているような気がするのだが、これはエコーチェンバーで上がってくる記事が多くなっただけなんだろうか?? 今日も、岐阜県池田町の町長によるセクハラについて、労組(岐阜青年ユニオン)が調査の要求をした、という記事が上がっていた。町長は、「セクハラだと思わなかった」と言っているようだが・・・ この町長は75歳。うん、セクハラありあり世代(というか、セクハラが分からない)だな。 庁舎内で尻を触られた。手や肩を触られた。「若い子の力をもらわないかんでなぁ」 ・・・えっと、どの辺が「セクハラだと思わなかった」のでしょうか。既にツッ…
ちょっとねえ・・・ 「プレバト」で俳句作りに専念するのに飽き足りなくなったのか、再び全国的に注目を浴びたくなってきたのか、宮崎県知事選に再び出馬するのだそうだ。 前回は、確か、当時の宮崎県知事が評判悪かったせいで、行政経験ゼロの東氏でも、元お笑いタレントという政治家に似つかわしくないギャップや、抜群の知名度を生かしてトップ当選した。そして、「宮崎県のセールスマン」としては大成功を収めた、ようだった。 しかし、1期だけで辞め、再出馬をしなかった。 その後、東京都知事選に色気を出したり、国会議員になったり、と、それなりに政界に活動していた。 でも、議員を辞めて10年くらい経って、また県知事に色気、…
さて、最初のエントリーです。 何にしようかと悩みましたが、まずはやはり、地方公務員のイメージとお仕事、ということで。 では皆さん、地方公務員、特に身近な役所や役場の職員に対して、どんなイメージをお持ちでしょうか。もし知り合いが自分のまちの役所に居る方は、例えば隣町の公務員なんかをイメージしてみてください。 どうですか…? 世に言う公務員バッシングで語られるイメージが浮かんでくる方が大半ではないでしょうか。 歯に衣着せぬ言い方をすれば、「融通が利かない」「民間じゃ通用しない」「無能」という感じ? ……自分で書いていて嫌になりますが、こういうイメージを持つ方は本当に多いのではないかなあと思います。…
月並みに「初めまして」ではじめちゃうのもどうかなぁ、とも思ったんですが、とりあえず、です。 私は、とある地方のホントに小さなまちで、公務員として働く者です。 世の中には、官僚の方や、地方自治体でもスーパー公務員なんて呼ばれる方々がブログを書いたりしていますが、私は本当に肩書きの無い、なんでもない普通の地方公務員です。いわゆる、皆さんの生活に一番近い場所で働いている公務員といって、間違いではないと思います。 で、その一方、私は勤める場所と住む場所が同じまちですので、普通の一市民でもあります。 なので、自治体で働きながらも、そのまちに暮らす一人の人間として、「う~ん、なんだかなぁ」、「ホントにそう…
前回の続き。もう一度、同じ箇所を引用します。【現行憲法】第九十三条 地方公共団体には、法律の定めるところにより、その議事機関として議会を設置する。 二 地方公共団体の長、その議会の議員及び法律の定めるその他の吏員は、その地方公共団体の住民が、直接これを選挙する。 第九十四条 地方公共団体は、その財産を管理し、事務を処理し、及び行政を執行する権能を有し、法律の範囲内で条例を制定することができる。第九十五条 一の地方公共団体のみに適用される特別法は、法律の定めるところにより、その地方公共団体の住民の投票においてその過半数の同意を得なければ、国会は、これを制定することができない。 【改正草案】(地方…
災禍に向かう政府は,中央であれ地方であれ「失敗」する。なぜか。金井は言う。「災害とは,行政に対する需要を増やし,行政による供給を減らす。基本的に災害対応を行う行政は,失敗が運命づけられている」。 シニカルな金井節か,とも受け取られようが,「COVID-19対策は,結局,保健福祉介護当局,保健所,介護施設・介護従事者,病院,医療従事者など,実務家が粛々と行うしかない」。「現場では無力な為政者や非現場型専門家は,実務の基盤を整備できるだけである」。ここに金井が言うコロナ禍とコロナ対策禍の本質がある。現場がどれほどコロナ禍に立ち向かっていたところで,実務の基盤を整備するはずの為政者や非現場型専門家に…