とよみておくれる返し つゆしげき きくをしをれる こころあらば ちよのなきなの たたむとぞおもふ 露しげき 菊をし折れる 心あらば 千代のなき名の 立たむとぞ思ふ とよんで贈られた歌への返し 露がしとどに置いた菊を折って若返ったつもりでいると、いつまでもあらぬ恋の浮名が立ってしまうのだろうと思うことよ。 787 の貫之歌への返しで、壬生忠岑(みぶ の ただみね)の作歌。不老長寿のご利益があるとされる菊の露を題材とした、軽い戯れのやりとりというところでしょうか。 ランキング参加中はてな文芸部 ランキング参加中言葉を紡ぐ人たち 新潮日本古典集成〈新装版〉 土佐日記 貫之集 (新潮日本古典集成 新装…