精神科医であるヴィクトール・フランクルによるノンフィクション。
自身の強制収容所での経験をもとに書かれている。原文は1947年に出版。「言語を絶する感動」と評された。日本では1985年の霜山徳爾による翻訳のほか、2002年には池田香代子訳による新版が出版されている。
夜と霧――ドイツ強制収容所の体験記録
夜と霧 新版
アラン・レネ監督による映画作品。
1955年にフランスで公開。第二次世界大戦中のホロコーストを告発したドキュメンタリー。日本では1961年に公開された。
夜と霧 [DVD]
■2日連続出張でも、読書はすすむ! 昨日最終便で東京に戻り、今日は関西方面へ出張です。今回は滅多に乗らない「ひかり」に乗車したのですが、ガラガラ!ちょっと最高じゃありませんか。(追記:小田原からたくさん乗ってきた…!) 東海道新幹線は「のぞみ」はいつも満員状態で、乗ってるだけでぐったり疲れるんですが(帰りは充満した食べ物やお酒の臭いでやられる)、こんなに空いているのですね。心なしか空気もおいしいw 出張続きですが、私はすこぶる元気です。ただし、ときどき頭がクラクラします(笑)。飛行機に乗ったせいだと思いますが、平衡感覚がときどき変になる感じ。やっぱりしんどいのか? 月曜日の出張先では、朝8時〜…
「あ、まだ、朝のニュースはやっていないんだ」 たまたま目覚めが早くなってしまった。起きてすぐにぼーっとしながらテレビをつけて、ニュースでも見るはずだったが、やっていない。「そういえば土曜日だ」ということにそこで気づき、「それなら、『俳句入門』でも・・・」とEテレに変えてみた。この日は、トイレの後に寄ったので、時計も見なかったから気づかなかったが、朝、5時過ぎだと思う。前日は運動して疲れて、いつも起きない時間に起きていたことになる。中途半端な気分で、何も気にせずテレビをつけて腰掛けていた。1、2分だろうか、はたと気づき「俳句入門」かなとテレビを見たら、始まる1時間以上前で、番組が違っていた。「そ…
またまた深夜すぎまで本を読んでしまって寝不足気味です。でもちょっと湿度がある朝で寝覚めは良かった。 「夜と霧」 こういった魂を揺さぶる良書はもっと若いうちに読んでおくべきでした、といったのが率直な気持ちです。絶望の淵に立たされたときに読むと心が救われる本かもしれません。 著名な精神科医(博士)による、ナチス強制収容所での実体験記。被収容者の精神的な変容の推移を淡々と述べた内容が前半、後半はそこで奇跡的に生還するために必要だった事、突き詰めると生きる意味とは、まで綴った哲学書のような体験記です。 いわゆるホロコーストの悲惨な惨状を長々と述べた文学作品ではなく、理論的な推論を伴い(精神医学の権威な…
8時ごろ目が覚めてまたもや布団のなかでだらだら過ごす。私基本的に休日の午前中ないです。 お昼、夫と買い物がてら車のガソリンを入れに行く。家の近くのガソスタはレギュラー170円超していましたが少し離れたところだと163円だった。相対的に安いというだけですが……。ちなみに私はもう十五年近く車に乗っていないペーパードライバーなんですが、そろそろ運転もしたい……。ただ夫が乗る車は大きくてなんかこわい、できれば軽がいい。実家に帰ったとき親の車で練習しようと思っていたら最近マニュアル車に買い替えたとのこと。私、AT限定……。 午後、「夜と霧」を読む。 強制収容所のことはもちろん知識としてあり、昔アンネの日…
精神の自由などいつでも奪えるのだと威嚇し、自由も尊厳も放棄して外的な条件に弄ばれるたんなるモノとなりはて、「典型的な」被収容者へと焼き直されたほうが身のためだと誘惑する環境の力の前にひざまずいて堕落に甘んじるか、あるいは拒否するか、という決断だ。 人間はひとりひとり、このような状況にあってもなお、収容所に入れられた自分がどのような精神的存在になるかについて、なんらかの決断を下せるのだ。典型的な「被収容者」になるか、あるいは収容所にいてもなお人間として踏みとどまり、おのれの尊厳を守る人間になるかは、自分自身が決めることなのだ。 ヴィクトール・E・フランクル『夜と霧』 私たちは「外的な条件」で自分…
身内を特別扱いした厨房係を責めるつもりはない。だれもが遅かれ早かれ生死の分かれ目に立たされるという状況で友達を優遇した人間に、だれが石を投げる気になるだろう。石を手にするなら、自分がその立場だったらやはりそうしないだろうか、と胸に手を当てて考えてからにするべきだ。 ヴィクトール・E・フランクル『夜と霧』 私たちは普段の生活において口や態度には出さなくても息をするように人のことを責め立てていることが多い。 なんであの人はああなんだろう。 なんでこの人はこうなんだろう。 まったくわかってねぇなー。 私だったらこうするのに。 そうして他人を責め立てることによって「わかっている自分」、「優秀で善良な自…
現場監督がなにも知らないくせにわたしの人生を決めつけるのをただ聞いているしかなかったとき、わたしはかっと頭に血がのぼった。 ヴィクトール・E・フランクル『夜と霧』 私たちは相手のことをありのままに捉えているようで、実際は自分の中で相手を決めつけて見ている。 「相手はこういう人間だ」というふうに決めつけ、そういう思い込みを紛れもない真実であるとみなして相手と接している。 それは相手も同様で、相手も私のことを「この人はこういう人間だ」と決めつけ、その思い込みの中で私を捉えている。 私が相手をありのままに捉えることができず、自分の思い込みの中でしか相手を捉えられないように、相手もまた私のことをありの…
確証バイアスとは、自分の都合のいい情報ばかり集めて、自分にとって都合の悪い情報は無視する傾向のことです。人間は見たい世界しか見ないのです。 安達裕哉『頭のいい人が話す前に考えていること』 このような人間は、過酷きわまる外的条件が人間の内的成長をうながすことがある、ということを忘れている。収容所生活の外的困難を内面にとっての試練とする代わりに、目下の自分のありようを真摯に受けとめず、これは非本来的ななにかなのだと高をくくり、こういうことの前では過去の生活にしがみついて心を閉ざしていたほうが得策だと考えるのだ。このような人間に成長は望めない。 ヴィクトール・E・フランクル『夜と霧』 自分にとって都…
2羽いたうちの1羽はすでにブログで書いていた通り卵を産んでいましたが、もう1羽も産み始めました!やはり先から産んでいる鶏の卵の殻と比べると色が薄めです! これも日毎に色、大きさ、味など安定していくそうです(*^▽^*) まだ成長中の岡崎黄斑も大きくなってきているので、今後が楽しみです! 小屋から出してやると、足で土を掻き掻きしてツンツン嘴でつつきます。多分ミミズとかを探しているっぽいです!食べるための運動、、、いいですね( ̄▽ ̄) コンビニでピッと買えばお菓子が買える我々とは違います!! こうして小屋から卵をとってくるたび思うんですが、鶏の身体から毎日1個産み落としているものを食べてるんやなぁ…
『夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録』/ヴィクトール・E・フランクル/霜山徳爾訳/みすず書房/1961年刊 『夜と霧 新版』/ヴィクトール・E・フランクル/池田香代子訳/みすず書房/2002年刊 新型コロナウィルス感染症が蔓延して、政府が初めて緊急事態宣言なるものを発令した直後のことだった。マスクや消毒液に加えて食料品も品薄になり、ネット上ではトイレットペーパーが転売されていた。 「いいこと思いついた」 当時の上司が突然そう言って、オフィスから出ていくと、両手にトイレットペーパーを抱えて戻ってきた。 「やった、やった。これでしばらくはもつでしょ」 還暦を過ぎた人のはしゃぐ声を背中に聞きながら、…
妖怪大好きKoaraです。 このブログは「妖怪AI」のアイさんに、毎日いろいろな妖怪を生成してもらいながら「ようかいずかん」を作ってくブログです。 次のような方々におすすめです。 日本の伝統文化、特に妖怪やフォークロアに関心がある方 クリエイティブな表現に開かれている方 AIによるアート作品に興味を持たれている方 物語やファンタジー、SFなど、架空の世界に魅了されている方 新たなインスピレーションを求めている方 日本の伝統的な妖怪に最新技術で新たな命を吹き込むプロジェクトの、はじまりはじまりです。 ではさっそくいきましょう!アイさん、今回も、みんなが知ってる有名妖怪を生成してもらおうかと思いま…
前回興味深く読んだケーキの切れない非行少年たちの続編になります。 頑張ることができない少年(少女)たちにこそ本当は支援が必要であるのに、支援を受けるのは頑張っている子供たちになってしまっている中々難しい問題があります。 頑張れない人たちがどう考えているのか、なぜ頑張れないのか、という視点を紹介してくれる宮口先生の本は大人の世代、特に子育てをする世代には認識として多く広まってほしいものです。 ohtanao.hatenablog.com どうしても頑張れない人たち~ケーキの切れない非行少年たち2 (新潮新書) 作者:宮口 幸治 新潮社 Amazon 📒 Summary + Notes | まとめ…
・ ・ ・ 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。 ・ ・ {東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博}・ フランクル心理学入門 どんな時も人生には意味がある (角川ソフィア文庫)作者:諸富 祥彦KADOKAWAAmazon ・ ・ ・ 命の脅威とは、大陸では人間であり、日本列島では自然であった。 ・ ・ ・ 人を作るのは、人間関係と自然環境に対する自我である。 ・ ・ ・ ウィキペディア ロゴセラピー(意味中心療法 ; 実存分析、英語: Logotherapy)とは、人が自らの「生の意味」を見出すことを援助することで心の病を癒す心理療法のこと。創始者は、神経科医で心理学者のヴィクトール…
私が20世紀最高の書籍だと思っている ヴィクトール・エミール・フランクルの「夜と霧」。 「この本は冷静な心理学者の眼でみられた、限界状況における人間の姿の記録である。そしてそこには、人間の精神の高さと人間の善意への限りない信仰があふれている。だがまたそれは、まだ生々しい現代史の断面であり、政治や戦争の病誌である。そしてこの病誌はまた別な形で繰り返されないと誰がいえよう」(「訳者あとがき」より)。 アウシュヴィッツに捕えられたユダヤ人精神科医の記録です。 これは正に人間の記録の到達点です。 唯、それは残念ながら全てにおいて、一片の迷いも無く最悪な意味に おいての到達点でした。 Me262 シュヴ…
【こころの時代 宗教・人生】4月21日(日)から始まる新シリーズこころの時代 「ヴィクトール・フランクル」 【放送】[Eテレ] 毎月第3日曜日(全6回)午前5:00 ~ 80年前、600万のユダヤ人の命を奪ったホロコーストを生き延びた精神科医、ヴィクトール・E・フランクル(1905~1997)。戦後、強制収容所の体験記『夜と霧』で世界的に有名になりましたが、フランクルが伝えたかったのは「どんな苦境においても生きることには意味がある」というメッセージでした。フランクルはなぜ、数えきれないほどの苦難を経験してもなお、人生を肯定できたのか。今シリーズでは、全6回にわたり、フランクルが遺した膨大な著作…
気温こそ高くないが、やはり雪がなくなり、日が長くなると「春」って感じがしますよね。 弊社は若い新入社員が大量に入ってくることはなく、ついでに私自身の業務も変わることはなく、あまり節目を迎えるという感じのしない4月のスタートですが、気負うことなく、今まで通りに「のらりくらり」とやっていきたいと思います。 週間走行距離は56㎞。 しばらくは50~60㎞ぐらいが目安かな。 今は治ったんだが、左肩を痛めていたこともあり、スイム練はおやすみ。 プール付きのジムに通い始めてから、このザマだ。 その代わり、ジムのスピンバイクや風呂を無駄に使って、月会費の元を取ろうという作戦に出ています。 ポイント練習も入れ…
ムソルグスキー Modest Mussorgsky (1839-1881) 死の歌と踊り Songs And Dances Of Death (1875) text:Arsenyi Golenischev-Kutusov data & others close 1 子守歌 / 2 セレナーデ / 3 トレパック / 4 司令官 01 / 02 / 03 / 04 1 子守歌 Lullaby (1875/4/14)詩:クトゥーゾフ Stonet rebyonok, svecha, nagoraya, 子供はうめいている、ろうそくはほとんど燃えつき、 Tusklo mertsayet krugom…
*この記事の一部は、以前「対物性愛と人形愛の序説:非対人性愛・万物のジェンダー・対物倫理」という講演、および「アニメイトな類縁関係・非ヒトな家族:前近代東アジアの冥婚から現代のフィクトセクシュアル婚まで」という会議論文で発表されました。 少し前に、私はエイミー・マーシュの論文「対物性愛者の愛(2010)」を漢語に翻訳しました。この論文は対物性愛者の貴重な経験の記録ですが、理論部分にはいくつかの躊躇があります。マーシュは「モノ人格化共感覚(object personification synesthesia)」が対物性愛の「成因(cause)」である可能性を提唱し、「マーシュのヒト/モノ親密さス…
不定期読書感想文。 以前 読書日記 2024年2月14-20日 で「後日出します」と書いていたカート・ヴォネガット・ジュニア(伊藤典夫訳)『スローターハウス5』の感想です。 これも『百年の誤読』のおすすめ本です。ここですすめられてなかったら一生手に取ることはなかったと思われる本です。一応ジャンルはSFなんだと思いますが、SFとして読まなくても十分読めます。というか、どちらかというと戦争モノかもしれない。ヴォネガット本人が実際に経験したドレスデン無差別爆撃を軸に、ストーリーは主人公を「ビリー・ピルグリム」という人物に据えて語られますが、作中で何度か「わたし」として本人が出てきます。つまりこれは三…
未だにそれがよくわからない。自分の問題は、とても向き合い難い。 今日は事前に会社に休みを貰って、グループホームの説明を聞きに行ってきた。 大体8~9万円ほどあれば、特に問題なく生活していけそうな感じであったし、不安の一つである「転居を始めたものの、仕事に挫折して費用が払えなくなったらどうするか問題」は、生活保護が取れるので心配しなくても良いとのこと。(本当か・・・) であれば、さっさと見学に行って、転居すればいい話になる。 なんだろう。一体なんなんだろうか、この消化不良な感じは。あんなに悩んで苦しんでいたことが、あまりにあっさりとし過ぎて「え・・・?」ってなるような。 デイケアの職員さんと話し…
―借りてきた本リスト― ・「蒼路の旅人」上橋菜穂子 偕成社・「教養としての「ローマ史」の読み方」本村俊二 PHP研究所・「一握の砂」石川啄木 朝日新聞出版・「天と地の守り人 第1部」上橋菜穂子 偕成社 ・「天と地の守り人 第2部」上橋菜穂子 偕成社・「天と地の守り人 第3部」上橋菜穂子 偕成社 ―購入した本― ・「それでも人生にイエスと言う」V・E・フランクル 春秋社・「夜と霧 新版」V・E・フランクル みすず書房・「世界でいちばん幸せな男 101歳、アウシュヴィッツ生存者が語る美しい人生の見つけ方」エディ・ジェイク 河出書房新社・「NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧」諸富…
吾輩はポンコツである。 3月は9冊の本を読むことができたので、割と読書が捗った月だった。 今回は読書記録として読んだ本のアフィリエイトリンクを記録しておくので、気になる本があったら是非ポチってみてほしい📕 また、気が向いたら3月読んだ本の中から「個人的にお気に入りの本Best3」の紹介などやろうかなー。 とりあえず今月読んだ本はこちら👇 1冊目 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts[c…
説明不要のゾンビ映画の金字塔。 このロメロの処女作の貢献は半端なく、 その影響力も絶大。 0から1を生み出した典型である。 さて1968年のこの作品は、 大衆化した人々の没個性だったり、 それに飲み込まれていく社会。 そこへの不安を煽ってくる。 『ゾンビ』にもその怖気は色濃い。 某アイドルグループの曲の様に、 自己を持たない多数派に埋め尽くされる時代への警鐘とも取れる。 僕は、フランクル『夜と霧』 この書にある、ホロコースト、収容所、 それらの環境下について読む時、 ロメロが陽炎のごとく浮かび上がる。 言葉に出来ないモヤモヤ。 それをロメロ作品から感じた幼年期。 そして、 その漠然とした不安は…