一所懸命に「綺麗に書く」女の子 私が、3年生を担任していた時のことです。ある日の国語の時間、新出漢字の練習に取り組んでいた女の子が、自分の書いた漢字の字形に納得がいかず、何度も消しゴムで消しては書き直しを繰り返していました。表情は歪み、今にも泣き出しそうです。「納得するまでやってみているの?」と聞くと、「うん」と話し、「綺麗に書くこと」に全力を注いでいました。普段から几帳面で、クラスでちょっとした揉め事があれば、いつも正しいことを話して場を落ち着けようとする子です。そんな彼女だからこそ、「間違ってはいけない」「ちゃんとしていなければならない」という思いが強かったのでしょう。 朝の教室での涙 そ…