私は介護士として、日々多くの高齢者と向き合っています。その中で、一番大切だと感じるもの、それは「寛大さ」です。 寛大さとは、ただ他人を許すことや広い心を持つことだけではなく、自分自身や他者との関係性において、心の余裕を持ち、他者の立場や感情を理解しようとすることでもあります。 介護の現場では、思い通りにいかないことが多くあります。体の不自由さ、記憶の衰え、そして時には入居者さんがイライラしたり、不安や不満を抱えたまま私たちにぶつけてくることもあります。 そんな時に必要なのが、寛大さです。しかし、寛大さは一朝一夕に得られるものではありません。毎日の積み重ねや、自分自身を見つめ直すことが大切だと私…