小野寺史宜さんは新刊が出るたびに買って読んでいる好きな作家さんの一人です。今回の新刊は版元が小野寺さんにはおなじみのポプラ社とのことで、存分にいつもの小野寺ワールドが展開されるのではと楽しみでした。 主人公はアラサーの刑事の律。シングルマザーの澄音と付き合っています。澄音の娘、海音との関係も良好。二人の日常や周りの人達とのやりとりが、いつもの小野寺ワールドで淡々と進んでいきます。そして二人が結婚することになったときに、律の刑事という職業がネックになってくるのです。そして澄音がある決断をして…。 その後、いつもの調子で穏やかに進んでいくものと思いきや、今作は一歩踏み込んだ展開がありました。ほほう…