手付かず新券の、これもご利益だろうか。 わがメインバンクたる信用金庫から、日常使用の銀行へと、数十万円を移す。年金受給やめったに機会がなくなったギャラや稿料など、受取りは信金で、生活費の支払いやカード決済は銀行を利用している。銀行口座の残髙が心細くなると、信金から補充する。数か月に一度の、行事みたいなもんだ。 画面タッチやボタン操作だけで大金が動くことを、私は好まない。重大さや深刻さにおいても、ありがた味においても、自分が鈍感になってゆく気がして、怖ろしいからだ。数十万円のことであれば、信金 ATM にて引出して封筒に収め、銀行 ATM へ移動して入金する。愚かな非能率である。 信金の ATM…