著者:町田康出版社:春陽堂書店 勿論の事、山頭火は名前しか知らないが町田さんが解説してくれるならと入門。 実はご自身も知らなかったらしく 「物書きの看板を上げておきながら山頭火も知らないでどうする。 世の中をなめているのか。殺すぞ」 と言われたことがきっかけだとか。 町田さんなりの解釈と考察の語りはまさしく入門と呼ぶにふさわしく、 そのうえいつもながらの町田節が楽しい。 「まつすぐな道でさみしい」 「どうしようもないわたしが歩いている」 「分け入つても分け入つても青い山」 など山頭火の自由律俳句は一見自分でも書けそうな気になるが、 実際に考えてみると陳腐で世の中をなめてるのですかと詰められそう…