岩井俊二は2012年の中国での反日暴動や韓国の反日運動についてコメントを求められ、一方的に日本を批判。中国や韓国の反日活動を擁護した。
「侵略忘れた日本に中国人は怒って当然」 岩井俊二監督のツイートが物議 (1/2) : J-CASTニュース http://www.j-cast.com/2012/09/20147130.html
いつも当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。 一瞬梅雨らしくなったと思ったら、すぐに真夏のような猛暑が来ましたね。 まだ6月なのにこの暑さで、おまけに今年は電力不足が懸念されるというので先が思いやられますが、自分の力の及ばないことを気に病んでも仕方ないので、できる範囲で節電にこれ努めたいと思います。 さて、最近は「人生の10冊」シリーズを書いてきましたがそれも半ばに差し掛かり、残るのは重い本ばかりということで、休憩を挟みながらやっていきたいと思います。 今日は私の思い出話を交えながら、映画の紹介をしたいと思います。 今日紹介したい映画は「ラストレター」(岩井俊二監督、2020)。 ラス…
1、作品の概要 1994年に公開された日本の映画 監督・脚本が岩井俊二。 主演・豊川悦司、山口智子。 45分の短編映画。 95年ベルリン国際映画祭フォーラム部門NETPAC賞受賞作品。 雑誌『BRUTUS』で岩井俊二監督が山口智子のフォトショートストーリーを撮ったことがきっかけとなってこの映画が製作された。 目に映るものを縛ってしまう精神の病に侵された萌実と、その恋人の由紀夫の物語。 2、あらすじ アトリエのようなマンションに2人で暮らす由紀夫(豊川悦司)と萌実(山口智子)。 由紀夫は仕事が忙しく、なかなか2人で出かけることもできずに萌実は1人で寂しい思いをしていた。 やがて家にあるものを何で…
映画の感想というのは、完全に主観によるものだと思っている。 私の感想は、私の感じ方によるものがすべて。誰かの感情も感覚もいらないはず。 ……という言い訳のもと、岩井俊二監督の最新作『ラストレター』についてつづっていこうと思う。 岩井俊二が好きだ 岩井俊二という監督が好きだ。 日本で映画を撮っている人のなかで、好きなのはこの人だけ。この人の作品は貪るように摂取して、DVDなども手に入れられる範囲、とはなっているが購入できるものは購入している。 18歳のとき、上京する直前に『Love Letter』という映画を母が見せてくれた。それがきっかけとなり、私なりに岩井俊二作品と向き合ってきた。眩しさも、…
1 (Wed). June. 2022 以前「映画は総体として見られなければならない」と書いたと思う。 また「映画のジャンル分けは主に社会学的な観点と、マーケティング上の観点から行われる」とも書いた。 所で映画の総体とか形式、そしてジャンルとは具体的に何を指すのだろうか。 この質問に答えるためには映画とは何か、という問いに答えなければならない。これは非常な難問であるが、映画を研究し、或いは製作する上で一番最初に知るべき内容でもある。 解説として取り上げる映画は岩井俊二のLove Letterだ。スティーヴン・チョボスキーのウォールフラワーとも迷ったのだが、文学と映画のスタイルの比較としてより優…
1、作品の概要 1996年に公開された岩井俊二監督・脚本の映画。 68分のショートフィルム作品。 CHARA、浅野忠信が主演。 精神病院に入れられた少年、少女たちが世界の終わりを見に旅に出る。 2、あらすじ 精神病院に入れられたココ(CHARA)はツムジ(浅野忠信)とサトルと知り合い、塀の上を伝って教会の神父と知り合い、聖書をもらう。 脱走の咎を受けたココとツムジだったが、聖書を読んだツムジがもうすぐ世界が終わることを告げて、3人で再び塀の外へと旅立つ。 www.youtube.com 3、この作品に対する思い入れ 『undo』『FRIED DRAGON FISH』などと共に大好きな初期の岩井…
『全世界のエンタメよ、Re-born(再生)せよ~のん監督『Ribbon』爆裂レビュー』*1 Table of Contents 1.はじめに2. Overview&Comment 3.『Ribbon』を紐解く傑作5選 Scene(1)『花とアリス』(2004)岩井俊二監督 Scene(2);『のぼる小寺さん』(2020)古厩智之監督 Scene(3)『サマーフィルムにのって』(2021)松本壮史監督 Scene(4)『アルプススタンドのはしの方』(2020)城定秀夫監督 Scene(5)『8日で死んだ怪獣の12日の物語』(2020)岩井俊二監督 4.オリジナル新作の果たすべきロール(役割)と…
岩井俊二監督の映画『Love Letter』(1995年)を観た。 Love Letter 中山美穂 Amazon 岩井俊二監督作品は、大学生のころ映画好きの友人と『リリイ・シュシュのすべて』『PicNic』『FRIED DRAGON FISH』『リップヴァンウィンクルの花嫁』を観た思い出がある。どれも美しい映像、美しい物語だと思った。 最近写真を撮るようになってなんとなく『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』『四月物語』を観て、改めてこの人の映像はすごいぞと感動した。そんな流れで本作を観た。 あらすじとしては以下のとおり。 神戸に住む渡辺博子は、亡くなった婚約者の藤井樹に、彼が昔住…
1、作品の概要 2004年に公開された岩井俊二監督・脚本・製作の長編映画。 蒼井優、鈴木杏がW主演。 2003年にキットカット30周年を記念してネット配信限定で公開されたショートムービーを基にしている。 2015年に長編アニメーション映画『花とアリス殺人事件』が、『花とアリス』の前日譚としてが公開された。 声優は、『花とアリス』の主演2人がそれぞれ務めた。 2、あらすじ 花とアリスは大の親友で、中学校でもバレエ教室でもいつも一緒。 電車の中で見かけた男子高校生・宮本に一目惚れをしたアリス。 花と2人で彼の写真をこっそり撮り続けて、花もやがて彼のことを好きになってしまう。 宮本がいる手塚高校に入…
今日は久々オペラ。 オペラを観たというのに、その後家で観た映画のことを書くという。 長澤雅彦監督、倉科カナ主演の「遠くでずっとそばにいる」2012年。 オペラのおやつに持っていったサンドイッチを結局食べず 食べながら見るように見始めたら、最後まで観ちゃった。 音楽は岩井俊二監督! この予告にも流れている主題歌がいいな、と思って調べたらびっくり。 しかも全然見つからなくて、歌手の方も知られていない? すごい透明感があって、素敵な曲だと思うんだけどな。 記憶喪失モノ、あんまり好きじゃないけれど 今まで全然気にして観ていなかった倉科カナ演じる主人公がよかった。 記憶喪失してるのに、カラッとしてる具合…
映画「Love Letter」をAmazonプライムビデオで観たので、レビューします! 【Love Letter (1995年の映画) - Wikipedia 】 Love Letter 監督 岩井俊二 脚本 岩井俊二 出演者 中山美穂豊川悦司 音楽 REMEDIOS 撮影 篠田昇 編集 岩井俊二 製作会社 フジテレビジョンヘラルド・エース 配給 日本ヘラルド映画 公開 1995年3月25日 1995年9月8日 1996年8月10日 1996年8月22日 1998年7月10日 1999年3月6日 1999年9月2日 1999年11月20日 2005年10月27日 2016年9月9日 2021年…
『進撃の巨人』作者 諫山創が天才と呼ばれる理由をまとめてみた。 朝日新聞デジタルより 最初から絵に怨念があった 物語で『世界そのものを描く』圧倒的な才能 社会に「思想」をもたらした 「対の法則」 最初から絵に怨念があった 諫山創が19歳、専門学校生の頃にマガジン編集部へ作品を持ち込んだ時に対応したのが『進撃の巨人』編集者である川窪慎太郎である。川窪は当時のことをこう語っている。 川窪:作品のことはよくおぼえていて、話自体も面白かったのですが、それよりも、絵に込められた熱を感じました。専門学校生ですから、プロの作家と比べてうまいというわけでは決してないのですが、どのページ、コマ、線からも強烈に訴…
全4項目 ●代表作 ●「キネマ旬報」の「映画遺産 日本映画(2009)」より「青春映画ベスト10」 ●「ムービープラス」で放送された「この映画が観たい」の「オールタイム・ベスト」5本 ●「韓国映画 この容赦なき人生 〜骨太コリアンムービー熱狂読本〜」より1本 「夏の妹」より 全4項目 ●代表作 俳優「孤狼の血」、 「刑務所の中」、 「岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説」、 「見えない目撃者」「鉄男 TETSUO」、 「ミッドナイトスワン」、 「Love Letter(ラヴレター)」、 TVドラマ&映画〃「ルームロンダリング」、 TV〃ナレーション「ハケンの品格」、 TVアニメ吹替声優「サウ…
映画に強く惹かれる時、その作品の中に自分を見つけることがある。あの頃は自分でも嫌になるくらい、意味不明な人だった…今となっては穴があったら入りたいくらい、奇怪な行動や発言も多く…。まるで自分を見ているような恥ずかしさなのだが、正しくこれは「私の映画だ!」と思う。しかも あのロケ地の一部は撮影当時、私が青春時代を過ごした場所でもあり、映像で当時を感じられることが嬉しい。胸が疼く ほろ苦い思い出が蘇る。1998|岩井俊二
雑誌『Pen』(2022年6月号)が、〈初代からシン・ウルトラマンまで ウルトラマンを見よ〉と銘打つウルトラマン特集だった。Pen(ペン)2022年6月号[初代からシン・ウルトラマンまで ウルトラマンを見よ]CCCメディアハウスAmazon庵野秀明&樋口真嗣による映画『シン・ウルトラマン』の公開を控えた時期に発売されたウルトラマン特集号。映画のプロモーションの一環だろうが、『Pen』の特集はいつもながらよくできている。すでに『シン・ウルトラマン』を見てから雑誌を手にしたので、新作映画のパートはネタバレできない制約があるせいだろうか、やや物足りないように思えた。それでも時代を超えて世代をまたいだ…
『水道橋博士のメルマ旬報』連載「碇のむきだし」 日記は上記の連載としてアップしていましたが、こちらに移動しました。一ヶ月で読んだり観たりしたものについてものはこちらのブログで一ヶ月に一度まとめてアップしていきます。「碇のむきだし」2022年06月掲載 先月の日記(4月24日から5月23日分) 5月24日幸村誠著『ヴィンランド・サガ』26巻。人が犯した罪は許されるのか、戦場で育ち、生きるために人を殺してきたトルフィンの贖いとその生き様が他者の心を動かす。人は変わることができるか、読む人の心の奥の方に響いてくる、ほんとうに素晴らしい作品。大友克洋著『THE COMPLETE WORKS 4 さよな…
●概要 ●ミュージシャン等17名 ●漫画家59名 ●ゲームクリエイター14名 ●小説家 等67名 ●哲学者1名 ●ファッションデザイナー3名 ●写真家2名 ●映画サイト運営者 ●概要 現在157名分のリストを掲載。 このコーナーは「映画人のオールタイムベスト(個別)」に掲載した以外の漫画家、アニメーター、ゲーム開発、シンガー、作曲家、小説家、その他クリエイターが影響を受けた映画のリストをまとめた掲載先のリンク集です。 ・●●●●●・ ・●●●●・ ・●●●●・ ・●●●●・ ※数字をいじるとリンクが機能しなくなるので注意 ●シンガー、ミュージシャン等9名 ・マイケル・ジャクソン・ ・マドン…
※最新7巻まで全話ネタバレ注意 『裏バイト』怪異の影響力(X軸)・危険性(Y軸) ポジショニングマップメーカー ・凡例 ・"話数"『"話名"』 【"怪異名"】:"怪異の概要"「危険度:"0-9"」(0=中立 9=関わった人間は確実に死ぬ)「影響範囲:"1-5"」(1=個体、2=建物、3=土地単位、4=行政単位、5=無制限) 【"裏バイト報酬"】「裏バイト生還率:"n%"」(ルール解明後) ・第1話『ホールスタッフ』 【「森」・オーナー】:人間を木に取りこむ。オーナーがたびたび従業員を殺害、「森」に捧げていた。「森」そのものは積極的に加害しない。「危険度:1」「影響範囲:2」 【時給15,000…
女優フィルモグラフィシリーズ028 広瀬すず フィルモグラフィVer.1 1998年6月19日生まれ 公開日 作品名 製作 監督 出演 (配給) (役名) 2013.09.28 謝罪の王様 case 5 国際問題を謝りたい! 水田伸生 荒川良々、濱田岳 白井晃、岩松了 柄本時生、中村靖日 (東宝) (劇中映画のヒロイン・つぐみ)2014.03.16 放課後たち「ロリータなんて」 倉本雷大 落合モトキ 2014.04.12 クローズEXPLODE 豊田利晃 東出昌大、勝地涼 早乙女太一、KENZO 柳楽優弥、遠藤雄弥 (東宝) (内田美枝)2015.06.13 海街diary 是枝裕和 綾瀬はる…
人が人を好きになることのどうしようもない美しさと、踊り出したくなってしまうような喜びについて。ああ、なんと美しいんでしょう。「そんないいものではないよ」というような台詞が劇中にも出てきますが、しかしそれを輝きと思ってしまいたくなるほど、替えられない瞬間が映し出されてしまっている。例えば、平祐奈のショートカットの髪を耳にかける仕草の、途方もしれない美しさ。*1 受け取ったノートを抱きしめるように、愛おしげに胸の前でかかえる仕草の美しさ。劇中で光を発さなかった西野七瀬の細やかな表情の輝き。*2 物語での「目に見える恋」表現として、CGで加えられた光と、映像には映らない輝きが交差して煌めいていて、た…
きょう6月19日は、広瀬すず(ひろせ すず)さんの誕生日です。1998年生まれの24歳になりました。おめでとうございます。静岡県静岡市出身。フォスタープラス所属。姉は広瀬アリス。 広瀬すずさんの映画最近作は、 2019.12.06 アニメ『ルパン三世 THE FIRST』(2019:山崎貴)、 2020.01.17『ラストレター』(2020:岩井俊二)、 2020.03.20『一度死んでみた』(2020:浜崎慎治)、 2020.12.11『新解釈・三國志』(2020:福田雄一)、 2021.05.21『いのちの停車場』(2021:成島出)、 2022.05.13『流浪の月』(2022:李相日)…
きょう6月10日は、松たか子(まつ たかこ)さんの誕生日です。1977年生まれの45歳になりました。おめでとうございます。東京都出身。白百合学園小学校、白百合学園中学校、白百合学園高等学校→堀越高等学校卒業。個人事務所スイングバイ所属。既婚、一女あり。 松たか子さんの映画最近作は、 2019.01.18『マスカレード・ホテル』(2019:鈴木雅之)、 2020.01.17『ラストレター』(2020:岩井俊二)、 2022.06.17『峠 最後のサムライ』(2020-2022:小泉堯史)、 2022.11.11『土を喰らう十二ヵ月』(2022:中江裕司)、 です。 『マスカレード・ホテル』では宿…
3 (Fri). June. 2022 先日の記事を読んで聡明な読者諸氏は1つの疑問を持たれたことだろう。 彼は映画形式としてのスタイルと作家性としての岩井俊二のスタイルを同列に語っているが、両者は別個の存在であるのではないだろうか?詰まり映画が映画であるためのスタイルは等しく全ての映画作家が有するスタイルであり、その中で岩井俊二と塚本晋也のスタイルの違いが生じるのではないか? sailcinephile.hatenablog.com 今日の内容は先日の記事の付論である。ここでは映画形式が如何様に機能するかという点を以て質問に対する答えとしたいと思う。映画形式の機能の説明に成功したならば議論は…