日本人には、日常の中で、あるいは教育の中で、あまりに音声表現の必要が問われず、著しく低いレベルのままであるということです。物言わぬがよしとされた日本でしたが、その影響は今もなお。 コロナ禍で大打撃を受けなかったのも、あまり強い声で話さないからだと、私の立場では見ています。 むしろ、寺子屋時代から昭和までの方が、しっかりと声をつかんでいたかもしれません。 日本人の声の力の最盛期は、ときの声をあげ、名乗りをあげていた戦国時代の武将たちだったかもしれません。巷をみても声を使ってきたのは、祭りのなかくらいではないでしょうか。