愛知出身の小説家。1975年6月22日うまれ(ポスト団塊ジュニア)。 愛知県蒲郡市生。京都大学法学部卒業。
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AB型、右利き、執筆はVAIO、かな入力、保育園時代、森鴎外の「山椒太夫」の劇をやった(主役)。小学6年生の頃からエレキ・ギターを爪弾く。国語の成績はいつも”5”。時給850円でバーテンのバイトしてたinティピティーナ。京都大学へは原付で通っていた。
発売されている著書の大抵は翻訳されている。
遠藤周作文学館 連休は長崎の遠藤周作文学館へ。 読書会の友人が「深い河」について何度も熱心に語っていた。 長崎市内からバスに乗って約1時間。 海に面した最高の場所。 美しい夕日を見ることもできる。 裏切った人間にも救いはあるのだろうか。 神の沈黙について考えた。 「三島由紀夫論」平野啓一郎著 文学館で見た遠藤の日記には三島自決に大きな衝撃を受けた記述があった。 遠藤は三島最後の作品「豊饒の海」から次の小説の着想を得ている。 三島が遠藤周作にも影響を与えていたことは意外だった。 目立つことが好きで変わったことをしては人を驚かせていた三島だが、徹底して真面目で勤勉な人物だったことも間違いない。 映…
―何のために存在しているのか?その理由を考えることで、確かに人は、自分の人生を模索する。僕だって、それを考えている。けれども、この問いかけには、言葉を見つけられずに口籠ってしまう人を燻り出し、恥じ入らせ、生を断念するように促す人殺しの考えが忍び込んでいる。(P.465) 2024年に映画化もされるという、平野啓一郎氏の 『本心』 を読みました。 本心 作者:平野啓一郎 コルク Amazon 存命中、思いがけずふと〈自由死〉を望んだ主人公の母。 そんな最愛の母が突然息を引き取ったことで、何とかその母をAIによって蘇らせようとした主人公。 AIによって生み出された〈母〉との対話の中で、生前なぜ、〈…
人生… それは時に、宇宙が私を試しているのではないだろうか? そう思わせるような挑戦をこれまでに、幾度か与えられている気がしてなりません。 人生に起こる困難は、自身や周りの成長と自己発見の機会となることがあるんだと私は強く信じています。 今日はこちらの本の紹介&感想です。 あらすじ 作者 平野 啓一郎 (小説家) プロローグ 第一章 母を作った事情 自由死とは? 母が口に出した「自由死」 第二章 再会 バーチャルの世界で創り出された母親 第三章 知っていた二人 第四章 英雄的な少年 第五章 心の持ちよう主義 第六章 死の一瞬前 第七章 嵐のあと 第八章 転落 第九章 縁起 第十章 あの時、もし…
こんにちは、めめです。 4/19(金) 仕事が一気に押し寄せてくる。何でか分からないけれど、1日中頭を下げてお願いしていたように思う。その上、平野啓一郎の「本心」を読んで生死について考えていたので、頭の中が思考で埋まっている。そういう時は家事やなんやらして身体を動かすに限る。やっと落ち着いてテレビを見ると野球は接戦だった。本当に日ハムは強くなったと思う。日ハムを見ると小さな社会だなと思う。経験年数の少ない若手の育成と崩壊した組織を立て直すには時間がかかる。なんちゃって。 4/20(土) 朝からアーモンドクラウンの復習をした。今日はレーズンを中身に入れたがやっぱり美味しい。パンの中に何を入れるか…
★★★★☆ あらすじ 死後、名前や過去を偽っていたことが判明した夫が何者だったのか、妻に調査を依頼された弁護士の男。 www.youtube.com 感想 別人に成りすまして結婚し、子どもが生まれるも事故で死んでしまった男の正体を探るミステリーだ。一周忌に一応連絡したところ、それまで接触のなかった男の兄がやって来て、そこで遺影を見て初めて別人だったと判明するシーンが面白かった。 妻も兄もそんなことがあるなんて思ってもいないので、両者が互いに「え?」みたいな反応をしている。特に妻が、感じの悪かった初対面の義兄に対して、「何言ってんだこいつ?」みたいな反感を顔に出してしまっているのが良かった。 (…
こんにちは、めめです!!!最近、休日はもっぱらパンをこねています。習ったことが生活で役に立つのは良いですね。ちなみに私は作りたいだけなので、消費は夫の役割です。出来立てを1個食べたらそれで満足なんですよねー。さて、今週の読書記録になります! 今週は本を読みながら「生きるって?」ということをよく考えました。特に3冊目の平野啓一郎の「本心」はまさに自分の理想とその難しさが書かれていて、凄く考えました。では、いってみましょう!!! 1. 警視の覚悟 著者:デボラ・クロンビー警視シリーズ第11弾。ここ数話は、色んな事件が同時に発生するので犯人像だけではなく、登場人物の人柄、生活などを沢山思い浮かべます…
吾輩はポンコツである。 先日、X(旧ツイッター)上で偶然見つけた投稿を見て、「ああ。ついにこの時が来たか」と感じることがあった。 その投稿というのがこちらだ👇 【賛否両論:生成AIで死者を甦らせるビジネスが勃発】生成AI技術で故人の音声、顔、思考、知識を再現したAIアバターを制作するビジネスが中国で誕生納期は1週間で費用は約8万円既に1,000名の死者を甦らせた倫理観の問題はあろうが当人が良ければ良いという世界でもあるどう思いますか?↓ pic.twitter.com/EbDTohaMxO — チャエン | 重要AIニュースを毎日発信⚡️ (@masahirochaen) 2024年4月19日…
どうしても原作から読みたい作品ってあると思うんですよ。それは漫画でも小説でも。その意味で平野さんの作品は全てそういうところがあるなと。 この作品もあらすじからして興味深く、目の付け所というか、思考の巡らせ方がとにかく好み。 ある男 (文春文庫 ひ 19-3) 作者:平野 啓一郎 文藝春秋 Amazon 愛したはずの夫は、まったくの別人であった――。 「マチネの終わりに」の平野啓一郎による、傑作長編。 弁護士の城戸は、かつての依頼者である里枝から、「ある男」についての奇妙な相談を受ける。 宮崎に住んでいる里枝には、2歳の次男を脳腫瘍で失って、夫と別れた過去があった。長男を引き取って14年ぶりに故…
こんにちは sannigo(さんご)です。いつもありがとうございます。 今回はAmazonプライム特典で無料で観れた妻夫木聡・安藤サクラ・窪田正孝などの主演級の俳優がそろった『ある男』、2022年の作品です。
2022年の日本のミステリー/スリラー映画。 原作が平野啓一郎。 出演妻夫木聡、安藤サクラ、窪田正孝。 愛したはずの夫は、全くの別人でした…という話。 夫は誰だったんだ?という謎からどういうことだ、どういうことだと話が進んでいき。 この映画去年の日本アカデミー賞で演技賞を取りまくっていて、安藤サクラやっぱり演技上手だなと思うのだった。 義理のお父さんの柄本明とよく一緒に映画に出ていることが多くて、演技一家だなあと。『PERFECT DAYS』の柄本時生から今年の大河ドラマの『光る君へ』の柄本佑から、今をときめく俳優たちだなぁ。 しかも安藤サクラは今年の日本アカデミー賞で主演女優賞『怪物』と助演…
授業のあと、新座市から両国へと大移動しました。 両国駅トイレのピクトタイルが巨大でよかった。線路沿いの壁画、最後の写真だけネットでよく見る足元に本を積み重ね過ぎて世界を知り過ぎてしまった人みたいな構図だな…‥と思いました。両国には見たい絵の展示があって来たんですが、昼ご飯候補になる店がやけに少なくて結局さっきの壁画前のパン屋でカレーパン(トーストしてもらった)とチュロスを食べました。パン屋さんのチュロスは良いね…‥と思いながら齧ってたらカウンターのガラス越しにウェディングフォトの撮影が行われてて、なかなかの午後だなと思いました。都心に来るとそれ自体で巨大な鉄筋の建造物みたいな壮大な工事現場が間…
『ある男』 2022年製作/日本映画/上映時間:121分/G/2022年11月18日日本公開 監督:石川慶 出演:妻夫木聡 安藤サクラ 窪田正孝 ほか 芥川賞作家・平野啓一郎の同名ベストセラーを『蜜蜂と遠雷』の石川慶監督が映画化したヒューマンミステリーです。 死後に別人と判明した男の身元調査を依頼された弁護士が、他人として生きた男の真実を追う姿が描かれます。 あらすじ 弁護士の城戸章良(妻夫木聡)は、かつての依頼者である谷口里枝(安藤サクラ)から亡き夫・大祐(窪田正孝)の身元調査を依頼される。離婚歴のある彼女は子供と共に戻った故郷で大祐と出会い、彼と再婚して幸せな家庭を築いていたが、大祐が不慮…
最近1週間以内にブックマークした話題の中から特に気になるものをまとめた、週刊まとめ記事「ぐるぐるマガジン。」のコーナーです。 記事末尾ではKindleストアのセール情報も一部掲載しておりますので、よかったら参考にどうぞ! ではではいってみよー!
他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ/文藝春秋/ブレイディみかこ posted with カエレバ 楽天市場で探す Amazonで探す さて、出る本、ブレイディみかこ「他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ」(5/8)文庫化です。これ、気になってたのだけど読まなかったなぁ。まずはアマゾン、単行本の方の紹介文を。
[著者:平野啓一郎/講談社]私とは何か 「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)作者:平野啓一郎講談社Amazon 『個人』を『整数の1』として、個人の中にある様々な状況や他人との付き合いで使い分けている『顔』を『分人』と呼び、それぞれを『個人の整数』に対する『分数』と表現している。 自分自身の『個』を掘り下げるものとして、その考え方の奥深さに「面白いなあ」と感じさせられました。 実際の目まぐるしく変化する日常の中で、果たしてどれだけ『分人』思考を意識していられるか、と気にしてしまう所はあります。 ただ、置かれている環境や他人との付き合い方の数だけ自分の中に分人が存在している、と把握出来てい…
藤井風「花」にハマっている。飲み会のあとの酔っ払った帰り道にイヤホンで大音量で聴くのが最高に好きだが、仕事・リラックス、どんなシーンのBGMにも合う。 そんな「花」の歌詞は難解だと言われる。これを分人主義から解釈すると比較的わかりやすいのではないかと思い今回の記事を書いてみる。 そもそも分人主義とは、小説家の平野啓一郎が唱える考え方で、個人(Individual = これ以上分ける(Divide)ことができない存在)に対して、分けることができる存在 = 分人(Dividual)として定義した言葉だ。 人間は社会の中で様々な側面を持つ。職場での自分のキャラクターと、友人と接する際のキャラクター、…
4/21(日)に、山形市にある霞城セントラルにて開催された一箱古本市@山形 読書会に参加してきました。 眼鏡堂書店も課題図書形式で読書会を開催しているのですが、主催ではなく参加者として課題図書の読書会に参加するのは初。さらに言えば、今回の課題図書である『東京都同情塔』。非常にキツい作品で、全くと言っていいほど刺さってこなかった始末。 東京都同情塔 作者:九段理江 新潮社 Amazon よく課題図書形式の読書会で言われるのが、「読書会に行ってみたいけれど、その課題図書が合わなかったらどうしよう?」 それがまさに今回の眼鏡堂書店だったわけで、一箱古本市@山形 読書会の方々にむしろ教えていただこう!…
軽量でコンパクトなキャンプ道具。UL・ミニマムキャンプ【MOFMA(モフマ)】MOFMA(モフマ)は「合同会社WALDEN」という日本の会社が提供している、軽量でコンパクトなキャンプ道具やアウトドア用品を特化した日本のアウトドアブランドです。自転車好きのキャンパーが、もっと快適に自転車旅を楽しめるキャンプ道具を作りたいという思いから誕生しました。MOFMAの製品は、軽量でコンパクトなだけでなく、機能性にも優れています。また、洗練されたデザインも魅力の一つです。特にウルトラライト(UL)やミニマリストなキャンプスタイルに適した特徴を持っています。素材の選択やデザインにおいて軽量化と耐久性を両立さ…
自分の子供に人工頭脳を搭載されたAF(Artificial Friend)を親友にしますか? それとも、もっと… 読みながら、「ミーガン」や「本心」も思い出しました。 どれもAIをテーマにした作品ですが、機械が「心」を持つというのは私達にとってどういう事なのかを考えさせられます。 作者 【クララとお日さま】のあらすじ クララに決めて良かった【クララとお日さま】あらすじとネタバレ感想 第1部 第2部 第3部 第4部 第5部 第6部 ザ・クリエイター創造者のあらすじ 【ミーガン】のあらすじ 【本心】のあらすじ カズオ・イシグロの本 遠い山なみの光 浮世の画家 日の名残り 充たされざる者 わたしたち…
本日もご訪問ありがとうございます。 先日友人と会話をしている時、あるゲーム作品の話を振りました。 「The Last of Usの二作目ってやった?」 その質問に対して、友人は「そういえばやってないな。でも最近興じているゲームでもそうだけど、どうやら命が軽いゲームの方が好きっぽい」と返答しました。 まあね〜、『The Last of Us』は命が重い作品ですもんね〜。 わたしはゲームは苦手なのでしませんが、プレイ動画等を觀るのは好きです(ゲームをしない理由としては『自分の中で絶対に途中でダレてしまう』ため、ゲーム作品を作った方々に申し訳なさを感じる)。 そんな好きなゲーム作品の中でも『The …
(本日もなるべくリアルタイムに更新します) 定時起床。長い夢を見ていた気がするが忘れた。食器の片付け。これから二度寝をするわけだが、今日は町内会の仕事と洗濯物を干すことを忘れずにしないと。そういえば昨晩、洗濯機に入れたシャツのポケットに名刺二枚を入れっぱなしだったことを思い出し、洗濯機を回す前に無事に救出できてよかった。 二度寝。よく寝る。朝食とるか…。 朝、シリアル、朝刊。福島第一原発、まだ毎日4000人も働いているのか。高齢者が死んだあとのペットの管理の問題。長谷川宏の話。『日本精神史』、読む必要があるな。⇒Kindleで上下巻購入(ただし重要なのは下巻と思われる)。ノンポリだからか、衆院…
【 平野啓一郎:小説の読み方 】 先日、「小説の読み方 感想が語れる着眼点」(平野啓一郎著、PHP新書)を読んだ。以下は一部抜粋。 プロットの論理性 『恋空』の高校生たちの困難は、ポケベルから携帯メールへと、新しいメディアが出現し、進化していった世界の中で、十分に<書き言葉>化されていない<話し言葉>を付帯情報を欠いたままやりとりしてしまうために、しょっちゅう、お互いの間に、誤解を生じさせてしまっていることだ。そして、その誤解を解消するために、その都度、身体情報の確認に赴かなければならない。 他作との比較ということで言えば、やはり『蹴りたい背中』と並べて読むことが効果的だろう。『蹴りたい背中』…