スーツケース この彼女、小久保さんも受診の際に良くみかける人。私の主治医が診察する曜日に、隣の部屋で診療をする越中医師が主治医のようだ。 小久保さんがが目立つのはーごく普通の格好をしているのだが。毎回毎回スーツケースをごろごろ引いてくるのである。 そして「小久保さん」と名前が呼ばれると、スーツケースを転がして入っていく。そして会計窓口にスーツケースを携えて去って行く。 一回や二回では気にならなかったと思うが、彼女は毎回スーツケース持参だった。海外旅行に行くほどのサイズではなく、国内2,3泊旅行に適切な大きさである。 ちょっとそのスーツケースの色合いが変わっていて(目立つ色である)、毎回車輪の音…