師走に近づくにつれて、街を行き交う人もどこか早足で忙しそうにしています。 日本人は元来忙しいのが大好きなようで、忙しい人ほど「成功している」 「偉大な人」だと尊敬の念を抱かれます。そのため仲間が7,8人集まれば 「わたしは締め切りに追われて寝る暇がない」「俺は忙しすぎて昼ごはんを 食べられなかった」などと「こんなに忙しいんだぞ、自慢合戦」が始まります。 みんな仕事に、子育てに、趣味に大忙しのようです。 しかし、実際に成功している人は忙しく動いてはいますが、決して忙しいとは 口にしません。逆に充実していると思い、その忙しささえ楽しみます。 忙しい人を美徳とするのは日本人の大きな勘違いなのです。 …