忍野八海は、山梨県南都留郡忍野村にあり、富士山からの伏流水に水源を発するといわれる 8つの湧水池(湧池、出口池、お釜池、濁池、鏡池、菖蒲池、底抜池、銚子池)の総称。環境省認定「名水百選」のひとつ。
その昔、富士五湖と関連のある湖「忍野湖(宇津湖)」に起源を持つ。その後、富士裾野と御坂山系との峡間を水蝕して堀削排水され、忍野湖は乾れてしまい、富士山の伏流水の湧水口としていくつかの池が残ったものが忍野八海となったと伝えられる。
水質・水量・保全状況・景観の良さから、1985年に名水百選に選定された。また新富岳百景選定地でもあり、国の天然記念物にも指定されている。
2013年6月22日、カンボジアのプノンペンで開催された第37回世界遺産委員会において、「富士山−信仰の対象と芸術の源泉」として、富士山が世界遺産リストに記載されることが決定し、忍野八海はその構成資産となった。