解答例 1 Xらは、Bを被告として、不法行為に基づく損害賠償請求訴訟を提起したと考えられる[1]。不法行為の要件事実は、①原告の権利又は法律上保護される利益の存在②被告が①を侵害したこと③②についての被告の故意または過失④損害の発生及び額⑤②と④の因果関係である。Xらは、①について、「日本の原発制作を問う!――『トイレなきマンション』でよいのか」と題するシンポジウム(以下「本シンポジウム」という。)の開催は学問の自由(憲法23条)によって保障されること、②について、本シンポジウムのためのB大学の教室の使用許可申請に対する不許可処分(以下「本件不許可処分」という。)によって当該学問の自由が侵害さ…