国語の授業で学ぶことといえば、「作者の気持ちを答えよ」のような実生活で何の役に立つのって思うことばかりだった。 学生時代をこんな無駄な学問に時間を費やすぐらいだったら、数学や物理を1秒でも長く学びたいと考えているド理系な人間だった。 大学卒業後それなりのITコンサルタント会社に就職したが、文系出身の同期がプログラミングやIT知識の理解に苦しんでいるのを横目にして、自分の考えの正しさを確かめていた。 入社後数年間システム開発や設計書の作成などが業務の中心であり、そこそこIT知識のある私は、それなりの成果を残しそれなりの評価をもらい、同期からも一目置かれる存在だったと思う。 入社して5年経ち、より…