わたしは、松の木です。 海辺に、一本だけ生えている松の木です。 という文からはじまる散文詩。一連の散文詩に奇跡の一本松の様々な写真および津波の後の写真数葉を添えた写真詩集である。この詩集が刊行されたのは2011年11月だ。 そして、あの3.11から2年経った今、奇跡の一本松そのものにも劇的な変化が起きている。江戸時代に防潮林として松が植えられ、高田松原として、2キロメートルにわたって約7万本のクロマツ・アカマツが連なっていたそうだ。それが、2011.3.11の震災と津波で、たった一本の松が奇跡的に残った。その奇跡の一本松そのものが結局生き延びることができなかった。そして、いまその一本松はシンボ…