”京都芸術大学 日本画コース「画心展」Selection”と書かれている。 「@佐藤美術館」の”画心展”にはそこそこ行っているつもりだが、今回展示の二名『前田和子、吉原拓弥』の名前には記憶がない。 が、『前田和子』の〔おおかみ〕の前に立つと、なにやら記憶の片隅が刺激される。 黒色の前にすくっと立つ白い狼は印象的。 とは言え、ギャラリーの四方を壁のうちの一面全てを覆う〔花咲雲龍図〕の迫力たるや。 龍には珍しく、桜の花を背負っている。花のサイズを勘案するに、龍そのものはさほどの大きさではないのでは(笑)。 雲を呼び雨を降らし、雷と轟かせるのは定石も、こうした変化球も悪くはない。 共に「京都芸術大学…