
空の彼方に 1985年8月12日、東京の成田空港。朝のひんやりとした空気が漂う中、空港の滑走路を一機の飛行機が滑り出していった。日本航空123便。ボーイング747SR型、特別型の広々とした機体に、約500人の乗客と乗員が乗り込んでいた。 この便は、成田空港を出発し、大阪の伊丹空港に向かう国内線のフライト。長いフライトではないが、それでも何気ない日常の一部のように、乗客たちはそれぞれの目的地へと向かう、ただの普通の空の旅だった。 しかし、出発から12分後、その「普通」が壊れる瞬間が訪れる。 突然の異変 飛行機が高度約25,000フィートに到達したその時、機体の後部に異常が発生した。突然、機内に大…