日蓮宗系の仏教宗派。 総本山は大石寺。
現法主は第68世早瀬日如。
日蓮正宗の信徒団体であった創価学会の興隆により大いに栄えたが、1991年11月に創価学会を破門し、檀家数が激減し寂れている。独自の信徒団体として法華講がある。 日蓮宗系だけあって他宗教に不寛容で、信者となる場合は他宗教と関係するものの破棄を求められる(謗法払い)。
冨士大石寺顕正会 1 名称 ・「顕正会」(読み方 けんしょうかい) ・宗教法人法に基づく届出名称は「顕正会」であるが、仏法上の立場を示すものとして「冨士大石寺顕正会」との名称を一般的に用いている。 【参考】https://kenshokai.or.jp/about.html 2 概要 ・顕正会は、日本の伝統仏教である冨士大石寺門流の在家団体である。 ・鎌倉時代の日蓮大聖人を本仏と崇敬し、その仏法を信奉している。 ・発足は昭和32年(1957年)8月12日、創設者は浅井甚兵衞氏。初代会長は浅井昭衞氏(甚兵衞氏の子)。現在の会長兼代表役員は浅井城衞氏(昭衞氏の子)。 ・埼玉県さいたま市大宮区寿能町…
三門をくぐり塔中の参道進んでいくと、左手に客殿や大坊へ繋つながる通路があり、そこに朱塗の門があります。古風な唐破風造りで表側の上部に鬼の面が配されていることから『鬼門(おにもん)』と呼よばれています。前回、ご紹介した『裏門』が大坊の裏側の門で、この『鬼門』は大坊の『表門』になります。また朝日の昇る東の方角を向ているので『朝日門」とも呼ばれます。『鬼門』は、享保2年(1717)、総本山第25世日宥上人により建立され、昭和33年(1958)、総本山第65世日淳上人によって屋根が桧皮葺から銅葺に改修されました。 鬼門 『鬼門』を通り過ぎて、さらに奥(北)進んで、石段を上ると、御影堂の手前に二天門があ…
前回の続きです。⑤【髻中明珠の譬え】ある貧乏な男が金持ちの親友の家で酒に酔い眠ってしまいました。親友は遠方の急に外出することになり眠っている男を起こそうとしましたが気持ちよさそうに寝ていて起きませんでした。そこで彼の衣服の裏に高価で貴重な宝珠を縫い込んで出かけます。男が起きると友人がいなかったので、また元の貧乏な生活に戻り他国を流浪し少しの収入で満足し暮らしていました。時が過ぎて親友と再会すると親友から宝珠のことを聞かされ、はじめて自分が高価な玉を持っていたことに気づき男はようやく宝珠を得ることができました。※金持ちである親友は仏、貧乏な男は声聞、二乗の教えで満足している声聞が再び仏に見え宝珠…
通じてこれを言わば上に述べるが如く、あるいは「日蓮等」と言い、あるいは「我等衆生」と言いて、宗祖の金言を信じ。本門寿量文底下種の題目を口唱するの徒は、皆これ宗祖大聖と等しく本有無作の覚体ならざるわなし。しかれども、別してこれを論ずれば、宗祖内証己心所具の一念三千直達正観の南無妙法蓮華経をもって本尊と尊崇奉り、日蓮判の御当体をして久遠元初一迷先達の大祖本仏と崇重し、余はその末流に等しく浴せんとするのみ。故に、通論は傍意にして、別論を正意とす。 この御文は日寛上人の両重の総別義の第二の総別を日応上人が更に会通をされた御指南です。池田創価は題目を唱える者はみな大聖人と等しいという「凡夫本仏論」主張し…
今回はアメリさんから質問がありました【法統相続】について書いてみたいと思います。法統相続について日有上人は『化義抄』で、「二親は法華宗なれども、子は法華宗に成るべからずと云う者あり、其の時は子に中を違うなり」と、子供が創価や顕正会になって戒壇御本尊様や法主上人を誹謗するのであれば我が子といえども義絶すべきだと御指南されていますが、その本意は我が子を義絶するようなことにならないために親は堅い決意をもって法統相続をしていきなさいということです。また66世日達上人は、「我々が一生懸命に信心しておって法統相続させ子供たちも共にこの信心をさせたならば我々は死ねば勿論常寂光の世界であるが、そのお骨は必ず子…
先日朝の勤行の唱題中に今まで使っていた数珠が切れてしまいました。唱題中は切れたことに全く気が付かなくて唱題を終え鈴を打とうとしたところパラパラと珠が畳に散らばり私は大慌てで拾い集め、近くにいた猫たちは散らばった珠に大はしゃぎという惨事になりました。この切れてしまった数珠は自分が日蓮正宗に移籍した時に記念としてちょっぴり高価な品を購入したもので一度切れそうになって修理に出し大切に使っていたのでまさか切れるとは思っていませんでした。創価時代と違って池田大作のようにジャラジャラ揉んでもいないのに・・一応修理に出す予定ですが、これを機に先日の御登山の折りに新しい数珠を購入して来ました。 基本的に私は黒…
今月は日蓮大聖人の御誕生の月なので「いまさら」ですが、日蓮大聖人の御生涯を略伝にはなりますが何度かに分けて皆さんと復習してみてたいと思います。日蓮大聖人は貞応元年(1222年)2月16日、房州小湊の浜に父・三国太夫、母・梅菊女の間に出生され懐胎・出生時の母の夢想によって善日麿と名付けられました。誕生時には小湊の海中より季節外れの蓮華が咲き庭前より清水が湧き出る瑞相があったと言われています。御自身の出生について「日蓮は日本国・東夷・東条・安房の国・海辺の旃陀羅が子なり」(佐渡御勘気抄)と言われています。旃陀羅とはバラモンのカーストの最下層のシュードラ以下の存在です。釈尊が王子として産まれたのとは…
経に云わく「日月の光明の、能く諸の幽冥を除くがごとく、この人は世間に行じて、能く衆生の闇を滅す」と。この文の心よくよく案じさせ給え。「斯人行世間(この人は世間に行じて)」の五つの文字は、上行菩薩、末法の始めの五百年に出現して、南無妙法蓮華経の五字の光明をさしいだして、無明・煩悩の闇をてらすべしということなり。日蓮はこの上行菩薩の御使いとして、日本国の一切衆生に法華経をうけたもてと勧めしはこれなり。 今月の御講拝読御書は『寂日房御書』の一節です。寂日房は大聖人御生誕の地に誕生寺を創設した人言われる安房の国の人です。当該御文では法華経・神力品の文を挙げて「斯人」とは日蓮大聖人であると言われていて、…
それ、金口の血脈相承・唯授一人の秘曲は、衆庶に伝播するが如きものにあらず。これはこれ唯仏与仏の秘法にして、独り時の貫主の掌握せるところなり。これには数箇の条目あるべしといえども、要ずるに宗祖己心の秘妙を垂示し、一切衆生成仏を所期する本尊の活眼なり。 この御文では最初に日蓮正宗の唯授一人血脈に関しては、当事者以外の僧侶(衆)や信徒(庶)に教えるようなものではいと断言されています。正宗から発生した異流儀の創価学会・顕正会・正信会の連中は、日顕上人への血脈相承を疑い宗門に血脈相承の証拠を出せなどと言ってきますが、唯授一人血脈の内容はもとより相承方法は部外者に知らせるようなことではないです。ましてや異…
ただ不二を立てて而二を知らず、「己仏に均しと謂う」の大慢を成せり。彼の月氏の大慢が迹をつぎ、この尸那の三階禅師が古風を追う。しかりといえども、大慢は生きながら無間に入り、三階は死して大蛇と成りぬ。おそろし、おそろし。 今月の座談会御書は以前に御講拝読書として講義したので最後に過去記事をリンクします。今回の創価学会員の為の御書要文は『聖愚問答抄』の禅宗を破折している一節です。禅宗の教えとして【即身即仏】という教義があります。『無門関』の第30則に「馬祖、因に大梅問う、如何なるか是れ仏。祖云く、即心即仏。」と書かれています。この自分の心が仏である(己心と仏は不二である)という禅宗の教義を破折したの…