夕方、ミニシアターで『海がきこえる』を見た。スクリーンを何かが横切るショットが多いことに気づき、それをなんとなく気にしつつ見ていた。駅のホームを横切る電車、家の前を横切る黒いバン、地面を横切る自転車のホイールと人(多分主人公の森崎)の足下、土のテニスコートを横切るテニスボール、飛行機のターボから噴出する熱風、森崎と松野が堤防沿いを散歩しているその前を横切る漁船。序盤で2、3回と終盤で1、2回ほどあった、スクリーンの外側が白い余白になり、カメラのショットが縮小して映される編集?演出?が印象に残っている。あとこれは先入観、イメージに引っ張られているのかもしれないが、画面の淡い色の構成というか、キャ…