結局、逃げまわっているだけだ。というより、よりつらいほうへしか行けないので、逃げることもできていない。ただうごいているだけである。 人生におけるこのような道行きを地獄の更新と呼ぶことにした。われながら嫌になってくる。 ニュースによれば、生活保護を受けている世帯は、統計をはじめてからもっとも多くなっているらしい。戦争もしておらず、命をうばわれる心配もないのに、どうしてこうも絶望せねばならぬのか、わたしにはわからない。 ほとんど安西水丸の『普通の人』の心境である。つまるところ、すこしふつうではないのかも。やれやれ、嫌になるねえ。 P.S. 荷物をはいらないなりにどんどん詰めこんでいる。結論、やはり…