ぼんやり近藤+井関の『近代数学 下』を読んでいたら、アーベルの書簡で下記の日付が目に入った。 仲間うちへの手紙の茶気に富んだ表現だ。 大凡、1823.5908となることは関数電卓を持っていれば出せる。 1823年5月9日付けなわけです。 これをアーベルはどう出したのでしょうか? 三乗根をひたすらに調べたわけではないでしょう。それは手間がかかる。 推測するに、日付を小数点展開して三乗したのでしょう。けれども、試算したらば小数点9桁まで小数点を計算しないと上記の6064321219にはなりません。 1,823.590827519を三乗するのは電卓のない19世紀にあっては暇つぶしにするものではない、…