我が家の大きめの家具は、白やアース系が多いが、黒をポイントにしたり、モノクロの写真を飾ったりする好みは昔から変わっていない。手持ちの洋服も、ベースは黒が多い。30年前に一目惚れして割れるまで愛用していたスリムなマグはmarimekko。小さな白いロゴだけが入った黒一色で、子育てと仕事で多忙だった頃の珈琲タイムを演出してくれた。 なので、このタイトルには惹きつけられた。静嘉堂文庫美術館~「黒の奇跡・曜変天目の秘密」。 曜変は、天目と呼ばれる抹茶茶碗のなかでも最上のもので、国宝に指定されているらしい。この曜変天目の模様は、茶碗を焼くときの窯のなかの空気や温度、釉薬や土の鉄分の微妙な作用で偶然に生ま…