本の紹介文、ブック・レビュー。 通常はいわゆる新刊本について行われることが多く、読者の書籍選びにあたって参考に供する意味を持つ。
ニッポンの書評 (光文社新書)
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稲垣えみ子著「寂しい生活」は、2017年に出版されたエッセイです。前作「魂の退社」で会社を退職し、一人暮らしを始めた著者のその後の生活を描いています。 著者は、会社を退職した後、掃除機や電子レンジ、冷蔵庫などの家電製品を捨て、電気代月150円の生活を始めました。また、服や食料なども最低限に減らし、質素な生活を送っています。 著者の生活は、現代社会で当たり前とされている「豊かさ」とはかけ離れたものです。しかし、著者は、この生活の中で、本当の豊かさとは何かを学んでいきました。 著者は、この本の中で、次のようなことを書いています。 モノをたくさん持っていると、不自由になる。本当に必要なものは、ほんの…
この記事では、2023年9月に実写映画化される「沈黙の艦隊」の原作のあらすじを解説しています。 前回の記事でも書いた通り、この話は独立を宣言した原子力潜水艦「やまと」が核廃絶システム「沈黙の艦隊」の創設に向けた航海の物語です。 アメリカ海軍との戦いや日本の選挙戦、国連の問題など、現代の社会問題に切り込んだ作品です。 今回は1巻~7巻の「米第7艦隊からの脱走&独立宣言」までをまとめました。 沈黙の艦隊 超合本版(1) (モーニングコミックス) 作者:かわぐちかいじ 講談社 Amazon 訓練中にいきなり脱走 空母「カールビンソン」の前での独立宣言 アメリカ原潜艦隊+ソ連原潜「スコルピオン」をぶっ…
お久しぶりです。 ズンダです。 今日は『ヴァーチャル日本語 役割語の謎』の第一章を紹介します。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript ||c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=b[a].q||[]).push(arguments)}; c.getElementById(a)||(d=c.createElement(f),d.src=g, d.id=a,e=c.getE…
知的独立を目指す全ての人にとって役立つ、あらゆる視点が詰め込まれた良書。元々は40年ほど前に出版された本であるため、デジタルツールが革命的に普及した現代では時代遅れになるかと思いきや、まったくそんな心配は不要で、今でもバリバリ現役で役立つ内容である。 何故、今でも廃れないかというと、本書がそもそもアナログ的思考とデジタルツールを融合させ、知的生産を高いレベルで成立させることを意識して書かれているためだ。茲許40年でデジタルツールは確かに劇的に発達し、我々庶民もタダ同然に使えるレベルにまで普及したが、「アナログ的思考をベースに、デジタルツールを掛け合わせる」というスタンス自体が古くなることはない…
今日の現代社会では、ますます多くの人々がシンプルで持続可能な生活に興味を持っています。ジョシュア・ベッカーの著書「より少ない家大全」は、このトレンドに対応するための実践的なガイドとなることで知られています。本書は、物質的な豊かさよりも心の充足感や持続可能性を重視するライフスタイルについて探求し、少ない家というコンセプトを通じてそのメリットを紹介しています。この記事では、「より少ない家大全」の要点を解説し、その魅力について考察します。 「より少ない家大全」は、ジョシュア・ベッカーの持つ人生経験と実践的なアドバイスに基づいており、彼の個人的なストーリーが織り交ざりながら、持続可能なライフスタイルを…
はじめに 近年、ストレスや効率主義が支配する社会で、私たちは快適さや便利さを追求する傾向があります。しかし、川上浩司氏の著書『不便益という発想~ごめんなさい、もしあなたがちょっとでも行き詰まりを感じているなら、不便をとり入れてみてはどうですか?(しごとのわ)』では、逆説的なアイデアを提案しています。本書では、不便を受け入れることで得られる可能性や創造性について考察しています。本記事では、書評を紹介します。 第1章:不便とは何か? 本書のはじめに、川上氏は「不便」という言葉の定義と意味について考察します。彼によれば、不便は私たちの日常生活や仕事において出くわす問題や障害であり、その解決方法は既存…
進化よりも深化を 季刊、月刊、隔月刊、個人誌、同人誌、総合文芸誌……この一年間、実に様々な「詩の現在」に触れることができた幸運を、読者の皆様に感謝申し上げたい。現代詩は行き詰まりを迎えているとも言われるが、私見では、むしろ新たな豊かさへの助走期間なのではないか、という印象を持ったことを、第一に記したいと思う。短期間の定点観測に過ぎないとしても、多数の批評や書評、詩論、後書やエッセイなどに見られる思想的な豊かさは、詩を生み出す土壌が、まだまだ肥え続けていることを信じさせるに足るものがあった。詩人たちが詩への情熱を失っていないこと、社会や文明、歴史に対する広い視座と知見を持っていることを、大いに賞…
メインブログ(管理職おすすめの仕事に役立つ本100冊+)では、基本的に読んだ順・再読した順に投稿しています。 ブログ開始から一定期間経過し、100冊超がストックされてきたので、体系別に分類し、メインに合わせて随時更新していきます。 ランキング参加中読書ランキング参加中知識ランキング参加中書評 Ⅰ.世代別 (1)社会人1年目 (2)社会人中堅 (3)管理職1年目 Ⅱ.目的・シチュエーション別 (1)社会人の基礎 1.文章力を鍛える 2.思考法を鍛える 3.行動力・習慣を身につける 4.交渉術を手に入れる (2)管理職の基礎 1.コーチングする・フィードバックする 2.リーダーシップを発揮する 3…
「いきとは色っぽさ、意気地、諦観が混ざった日本独自の雰囲気である」 「いき」っぽい色だと書いてあったので、鼠色で書いてみました笑。 というわけで本日は、 「いきの構造」 九鬼周造著 について書いていきたいと思います。 「いき」の構造 他二篇 (岩波文庫) 作者:九鬼 周造 岩波書店 Amazon 「いき」の構造 作者:九鬼 周造 パイインターナショナル Amazon この本は、「本 おすすめ」とかで検索して、「いったいこの本には何が書いてあるんだ?」と疑問を持っていた本でした。 結果、ちょっと昔のマンガとかドラマとかで「いきだねえ」という言葉があります。 じゃあその「いき」って何なの? という…
おはようございます。 読書がライフワークになっている 医療業界のコンサルタント ジーネット株式会社の小野勝広です。 私は医療業界の端っこで仕事をしていますし、 毎日のようにドクターの皆さんとお会いして 様々なお話しをしていますから 当然、医療に対しての興味は高いです。 今までも何百冊という本を読んできていますし、 それなりの知識を持っているとは思いますが 終わりのないのが医療の世界です。 しかも本来であれば 私たち1人1人に密着するものであり もっと多くの人が医療を学び 基本的な知識を身に付けたほうがいいとも思います。 そうしないと社会保険料は上がるばかりですし、 医師に的確に診療してもらうコ…
おはようございます。書評です。西野さんのお金の話は 公務員である私にとっても、 いや公務員である私にこそ 大切な話でした。特に刺さったのが、 貯金(預金)はお金を減らしている行為だということです。 お金を動かすことは面倒くさがってやれていませんが 預けておくことが正解だった時代とは 大きく変わっていることを自覚して 行動しなければならないなと感じました。 必読書!令和5年5月29日(月)最後まで読んでいただき、ありがとうございます。クリック応援も引き続きよろしくお願いします。 ↓↓↓
・強制退去からネカフェ難民になるまで 文章を紡ぐ人であり続けたいポポリッチです。 今週1週間いろいろありました。 何からどう語ればいいか分かりません。 やっぱり思考力が落ちているのを痛感します。 そこで今回の大家さん都合の強制退去。 簡易版として簡潔に流れをまとめます。 ただ、今回のブログ記事のメインは応援スポンサーさん。 また個別に今回の件はまとめて記事投稿するのでご了承ください。 2月末に突然3ヶ月以内の強制退去を通告される ↓ 4月中旬から工事が始まる。 ↓ 住居がまったく決まらない ↓ アパートの取り壊しが始まる。 ↓ 5月中旬には出て言ってください。 ↓ 日時になりそこからネカフェ難…
■旭川の詩誌「フラジャイル」第17号、旭川を中心に道北エリアを代表する3誌で大きく紹介戴いております。誠にありがとうございます。 ・「北海道経済」6月号 Hokkaido Economy June 2023・「メディアあさひかわ」6月号 Media Asahikawa June 2023 ・「グラフ旭川」6月号 Graph Asahikawa June 2023 これら3誌は32万人都市の旭川市を中心に、道北エリアの書店やコンビニエンスストアで販売されております。 小笠原鳥類さん、佐川亜紀さん、吉成秀夫(秀男)さんのゲスト寄稿、ソマイア・ラミシュさんの詩篇とメッセージを収録した第17号、同人作…
作品名 緑の毒 作者 桐野夏生 総合点 71点 容姿 童顔ほか 年齢 20代ほか 職業 OLほか 性格 暗い 大きさ 重く冷たい 合意 無 タイプ 強 回数 複数回 対象 開業医 勝ちヌケル度 1 書評 開業医は妻の浮気の腹いせにレイプを繰り返す。 緑の毒 (角川文庫)作者:桐野 夏生KADOKAWA/角川書店Amazon
金持ち、情報弱者、読書術、、ひつまぶしならぬかつまぶし満載のこの本、一気に読めて有用。流石です。 何が有用かって、「翻訳書読もうー」っていう気になること、「最後の袋とじおすすめ15冊をとりあえず読もうー 」っていう気になることだ。 はじめに、年収と読書量の相関関係が示される。あくまで因果関係でないと断っているものの、読書が現代の錬金術である、そしてなぜYou Tubeやネットでないのか、、という理由を説いていく。 そして氏によれば、年間100冊では人生を大きく変えるような情報に出会う確率は低く、300〜500冊の読書量では逆に有益情報に当たらないほうが難しいとのこと。そしてそんな読書量から金持…
どうも、SOLです。 今回はジョージ・S・クレイソンさんの「バビロンの大富豪」を読んだので、紹介します。 この本は、以下の人におススメです。 お金と上手に付き合っていける方法を知りたい お金を稼げる方法を知りたい バビロンの大富豪 「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか [ ジョージ・S.クレイソン ]価格:1,650円(税込、送料無料) (2023/5/27時点) 楽天で購入 目次 「バビロンの大富豪」の目次 収入の1割を貯蓄に回す 貯蓄したお金を運用する 幸運の女神は行動する者のみに訪れる まとめ 「バビロンの大富豪」の目次 プロローグ こんなに働いているのに、どうしてお金が貯まらない…
屋上ミサイル 謎のメッセージ (宝島社文庫) 作者:山下貴光 宝島社 Amazon 「屋上ミサイル〜謎のメッセージ〜」 山下貴光(著) 宝島社 あらすじ 屋上部、再び! まとめ こんな人にオススメ こんばんは、ちわぷ〜です! 本日は先日ご紹介させて頂いた”このミス大賞”受賞の青春ミステリー小説の続編になります! まだ一作目を未読の方は、以前取り上げたこちらの記事より読んで頂けますと幸いです! chiwawatan.hatenablog.com 「屋上ミサイル〜謎のメッセージ〜」 山下貴光(著) 宝島社 あらすじ 夏休み目前だが、校内で連続暴行事件が起きていて不穏な空気が漂っていた。 事件の犯人…
【おすすめの読者】 課題は何かを見極め、課題解決を効率的に最短でおこないたい方※考え方など仕事以外の日常でも使える気がします 【ポイント】 効果の高いことをするための教科書のような本。 バリューある仕事は、イシュー度×解の質。大量の仕事をする犬の道に行くのではなく、解の質の高いものを見極め取り組む。 質を高めるために最初にストーリーラインを考える。 分析の本質は比較。 集めすぎない。 イシュー→仮説→アウトプット→メッセージ。 根性に逃げない。 【感想】 分析の本質は比較というのは腑に落ちて、仕事が進めやすくなった。 効果を意識するため、年に数回見るようにしてます。 (function(b,c…
太宰治は、すぐに薬物中毒になったり何度も自殺未遂を繰り返したりで「生れて、すみません」の陰気な暗い男であり、よって彼の作品も「斜陽」(1947年)や「人間失格」(1948年)のような暗い陰気な小説が多いように一般に思われがちだが、実はそうではない。太宰治の作品には、さわやかで前向きな若者の青春文学もあるのであって、その系統の代表的な太宰文学として「太宰は暗くて陰気で堕落で無頼派」と未だ誤解している読者諸氏に向け、太宰の「正義と微笑」(1942年)と「パンドラの匣(はこ)」(1946年)の二編を私は激しくお薦めしたい。そして、今回は後者の「パンドラの匣」についての書評である。 太宰治「パンドラの…
6/01 大滝瓶太「その謎を解いてはいけない」実業之日本社/ISBN: 9784408538341*1 6/01アンドレイ・プラトーノフ「幸福なモスクワ」白水社/ISBN: 9784560093443*2 6/01 J・M・クッツェー「ポーランドの人」白水社/ISBN: 9784560093467*3 6/02 セバスチャン・バリー「終わりのない日々」〈エクス・リブリス〉白水社/ISBN: 9784560090848*4 6/05 堂場瞬一「デモクラシー」集英社/ISBN: 9784087754650*5 6/06 三津田信三「歩く亡者 怪民研に於ける記録と推理」KADOKAWA/ISBN: …
生物学者のための科学哲学勁草書房Amazon 本書は生物学にかかわる科学哲学の主要トピックについて科学哲学者や科学史家たちが解説したもの.編者は科学哲学者のカンプラーキスと生物学者のウレルで,書名にもあるように想定読者としては生物学者が念頭に置かれている. これまでの生物学の科学哲学の入門書だと「種とは何か」「自然淘汰の単位は何か」「系統樹の推定はどのような営みか」「利他行動の進化とマルチレベル淘汰」「発生システム論」などの個別の各論のトピックが主要テーマになっているものが多いが,本書が取り上げるものは必ずしも「生物学の科学哲学」に限らないということで,「説明」「知識」「理論とモデル」「概念」…
スヴェン・ベッカート『綿の帝国』アメリカの研究者が書いた『綿の帝国』の書評を読み、図書館から借りてきました。以前エリザベス・アボットの『砂糖の歴史』を読んでずいぶん世界史の理解が進んだので、そうした期待もありました。綿花生産と紡績業の軌跡を世界規模で追った700ページ近い本でしたが、今も身につけている綿製品の出自の複雑さに頭がくらくらしました。取引を支配する主役は交代しても、現在でも労働者の劣悪な環境があることも知りました。20世紀初頭にアメリカの奴隷出身の農学者がアフリカのトーゴで、綿花栽培の指導に当たったという話に興味を引かれました。 スヴェン・ベッカート著;鬼澤忍、佐藤絵里訳 『綿の帝国…