朝6時45分。スマホのアラームが3回目のスヌーズを鳴らしている。わかっている。今日は月曜日だ。だけど、体はまだ日曜日の名残に包まれていた。 布団の中で目を閉じたまま、「あと5分だけ」と自分に甘くする。が、5分で済んだ試しがないことも、ちゃんと分かっている。ようやく7時過ぎにベッドを抜け出す。外は曇り。空はどこかぼんやりしていて、自分の気持ちにちょうど合っているような気がした。 キッチンに立ち、白湯を飲む。体の中にぬるい流れができていく感覚が心地いい。トーストを焼いて、ハムエッグをつくる。目玉焼きの黄身は少しだけ半熟にした。食べながら、テレビの朝のニュースを眺める。通勤ラッシュの情報、気温の話、…