木を見て森を見ず

「木を見て森を見ず」と言うのは、「全体像を見失ってはいかん！」という教訓。 「木を見てから森を見る」のは各論（木、枝・葉）に引っ張られて全体像（森）を整理するのが難しい。だから「森を見てから木を見る」ことが大切。 このことって実はいろんなことに当てはまるような気がしていて、 で書いたこともそう。 ほかにも例えば、「リスクのアセスメント業務」を行うとき、私は、いきなりフレームワーク（枝・葉）を持ち出す前に、まず全体像（森）から押さえたいと考える。 対象の事業、規模は？ リスク認識は？ リスク管理体制／危機対応態勢は？ 実態が伴っているか？ リスク管理規程／リスク管理手順などルールの体系はどうか？…

提案書、報告書、論文など、文書やドキュメントのレビューを依頼されたとき、まず、どこからチェックしますか？ 私は、 ① 見た目はキレイか ② 全体の構成＝ストーリーになっているか └ 起承転結の場合は、起承転がすべて結に向かっているか…など ③ 全体を通して論理矛盾はないか ④ 伝えたいことが明確か、強調されているか ⑤ 可能な限り具体的、定量的か ⑥ 誤字・脱字はないか ですかね。 まずざっと眺めてみて、フォントや文字サイズが不統一、図表が見にくい・わかりにくい、行頭が揃っていない、色使いがイケてない・目がチカチカする、などがあると中身を読む気も失せ、①がダメだったら即、差し戻し！ というわけ…

◯やる気対策 やる気がない人をどうすればよいのかという相談を受けることがあります。 その人を批判するよりは、やる気にさせるように考えることでしょう。 やる気にさせるには、「本来やる気がある人なのに、そのやる気を奪っているものは、なにか」と考えなくては、根本的な解決になりません。 やる気がない、というのも、大半は、態度が悪いのではなく、学ぶ態度、学び方を持っていない、維持できない、あるいは何かに不満、抗議しているようなことが多いからです。 すべてにやる気がないのかも、知る必要があるでしょう。新型うつのような例もあるからです。 ◯必要性 何事も必要に迫られたら、行うし、身につくものです。 嫌なこと…

隠し事をするならば。 隠し事がないかのように振る舞うとよろしいでしょう。 常に開けっ広げにして見せていると。 その他のことについては、目が行かないことも多いようなので。 木を見て森を見ず、とでも言いましょうか。 相手の要求水準を大幅に超えさせてしまえば。 相手に隠し事をしていると思われない──どころか。 隠しているかどうかを考えることすら億劫にさせることが可能でしょう。 ……え、隠し事？ あったほうが楽しいと思いますよ。 パンドラの箱然り。 第1期のポケモンOP然り、と← そう言った存在であると常態化してしまえば。 不用意にこじ開けられることも、少ないのではないでしょうか。 どのようにして、資…

日本には閉鎖的な「〇〇村」があらゆる所に存在して、その周囲にいる人たちが、あるいは、それを報道する人たちまでが、いつの間にか「〇〇村」の一員になっていることがよくある、と私は考えています。 「福島原発事故現場職員の被害者意識」「池上彰を原子力村の名誉村長に推薦します」に書いたような原子力村の日本での増殖過程は、その代表例でしょう。 日本人は木だけを見ているうちに森を忘れて、本質を見失ってしまうようです。自分の所属する団体だけの利益を考え、自分の周りの狭い世界だけの理屈を広い世界で強弁し、人類普遍の価値を忘れてしまいます。 「第二次大戦時の日本兵たちは壮絶な逆境の中でも不屈の闘志で戦い抜いていた…