村上春樹著 短編集「女のいない男たち」から、木野について② ネタバレを含みます 主人公は、神田から言われるままに、東京から離れて、西日本を転々とし、月曜日と木曜日に叔母に絵葉書を送ります。 絵葉書には、差し出し人の名前やメッセージを書く事を禁じられていたのですが、熊本に滞在中に 我慢出来ずにメッセージを書いてしまいます。 結果的に、それが主人公の無意識に溜まっているものを「表に出した」という意味で、マイナスでは無かったのだと僕は思います。 ホテルのドアや窓をコツコツ叩くものが何なのか、主人公はやっと「認識」して、その現象が生じている理由も「理解」するに至ります。 「それ」は、主人公の心そのもの…