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プロット

(読書)
ぷろっと

plot
構想、趣向、脚色、筋立てなどを意味する英単語。
主に映画のシナリオや小説などの劇作用語で、物語全体の粗筋を前もって構成しておく段階をプロットという。ストーリーの設計図とも呼ばれる。
基本的に、実際のシナリオはプロットに従って書かれることが多い。プロットが破綻していた場合、完成した作品も破綻する確率が高い。

「物語」を「モノ」と「カタリ」に分けると、「モノ」がストーリー、「カタリ」がプロットになる。
ミステリー(推理小説、本格ミステリ)で言うと、「謎→推理→解明」がプロット、「動機→犯行→偽装→発見→推理→解明」がストーリー。
真相が時系列で並んだものがストーリー、それが隠されているがための謎を解明するのがプロット。

文学研究者ボリス・トマシェフンスキーによると、「論理的、因果・時間関係におけるモチーフ(作品の分解不能の最小部品のテーマ)の総体」がストーリー。
「人工的な構造」がプロット。
プロットにたいしてストーリーが先行的であろうとする。

ミステリーの創始者 エドガー・アラン・ポー(ポオ)も「プロット作りにおいて、作者は結末まで分かっていなければならない」と書いている。
(笠井潔『探偵小説論序説』)

関連語:脚本 シナリオ ミステリ 本格ミステリ
誤爆回避:ロット プロ

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