「歩く」という行為。健康体という前提はあるが、意識的に、もしくは別の目的のために無意識に多くの人が行っている。「動く」という意味の基本動作のような気がしていて、ヒトにとっての「共通項」のようにも感じる。 新聞朝刊一面の「サンヤツ広告」(記事下の書籍広告)でこの本の存在を知った。「歩くという哲学」というタイトルにそそられたのは言うまでもないが、同時期に、レベッカ・ソルニット「ウォークス 歩くことの精神史」(左右社)という本があることにも気づいてしまったのだ。取り上げている人に違いはあるが、テーマは似ているようだ。しかし「哲学」が2640円で、「ウォークス」が4950円(ともに税込み)とほぼ倍近い…