京都国立近代美術館で「分離派建築会100年 建築は芸術か?|京都国立近代美術館 | The National Museum of Modern Art, Kyoto」開催中。前期は2月7日までで、後期は2月9日から3月7日まで。私は前期を既に観たが、見応えのある展示で後期も行きたくなるものであった。さて、図録162・163頁に板垣鷹穂・堀口捨己編『建築様式論叢』(六文館、昭和7年6月)から編者の「刊行にあたりて」が転載されていて、その末尾に次のようにあった。 なほ、出版書肆六文館主の鹿島氏が、財界不況の折にもかゝはらず、此種の犠牲的出版を承諾され、且つ、編集者の我儘なる意向を許容されたることに…