スピルバーグ「激突!」。小学生の時に観たこの映画が強烈に怖くて、父親が新車を買うときは必ず速い車を買って欲しいと懇願したものである。のちに我が家に銀色のハコスカが来た時は速度計が240km/hまで刻まれていたので安心した覚えがある。これならトラックに追いつかれることはないだろうと。メーターが書いてある通りに速度が出るだろうと思い込んでいた単純な小学生である。さて、大人になってそんなことはすっかり忘れてしまい、気がつけば自分は軽自動車より遅い車ばかり乗っている。時速100キロが一生懸命の車で、この映画であれば確実にトラックに激突されるであろう。昨年のミュージックビデオのオファー時にこの映画をモチ…