特許法は、第一条で「この法律は、発明の保護及び利用を図ることにより、発明を奨励し、もって産業の発達に寄与することを目的とする。」と定めている。
つまり、特許法とは、 発明をした人がその発明を公開する代わりに、その発明についての独占権(特許権)を与える。 特許権が有効な間は、特許権者のみが発明を使え、有効期限が切れた後は、誰でも自由にその発明を使えることにする 産業の発達を図ろうとする ことを目的とした法律。
民法の特別法であり、民法を基礎としている。
こんにちは 特許法69条2項2号には特許出願の時から日本国内にある物は特許権の効力が及ばないとあります。 (特許権の効力が及ばない範囲)第六十九条 特許権の効力は、試験又は研究のためにする特許発明の実施には、及ばない。2特許権の効力は、次に掲げる物には、及ばない。一 単に日本国内を通過するに過ぎない船舶若しくは航空機又はこれらに使用する機械、器具、装置その他の物二 特許出願の時から日本国内にある物 (略) --------------- 特許法 第六十九条 引用ここまで ------------ 最初に条文を読んだ印象では、出願時にすでに世の中にあるのだから、そもそも29条1項の新規性はどうな…
みなさん、こんにちは 知財学習参考サイト 引用時は各記事に引用元のリンクを付けますが、それと別に参考になるサイトは一か所にまとめておくほうが学習には便利かと思いますので、ここに置くことにしました。 なお、どれが貴方に向いているのかは学習の段階等やターゲットとしている対象によりますので、ご自身で内容をみて気に入ったらものを参照してください。 また、以下は知財学習用ということで参考になるものをピックアップしており、知財実務用の参考情報のリンクとしてではありません。 条文 laws.e-gov.go.jp 知財講座 予備知識をつけたい方はe-learningをお勧めします。 www.inpit.go…
------講義録始め------ 近年、コンピュータによる数値シミュレーションが著しく発展し、それを取り入れた計算物理学や計算科学といった学問領域が注目を集めています。この分野は科学技術を内部から脱構築しています。これらの学問領域は、コンピュータのデジタル技術の開発と普及によって可能となりました。物理学を例にとると、理論物理学と実験物理学との関係に対して、数値実験である計算物理学が存在します。特許法と実用新案法でいう自然法則の伝統的な解釈は、この理論物理と実験物理との相関関係を通じて理解されます。計算物理は、思考実験を延長する機能を有する位置付けとなります。一般相対論と量子論を統一する量子重…
Patent. パテント
ごきげんよう 特許出願をしてしばらく経ちますが、2022年8月を迎えたところで特許庁から拒絶連絡がありました。 なにをいまさら?? というか公開されている上に年単位かかっているので、特に問題ないかと思っておりましたよ。 拒絶理由通知書が届く 僕の場合は弁理士さんに任せているのでひとまず連絡は弁理士事務所にいきます。 ※ 弁護士じゃないよ、弁理士だよ そして届いた通知書の一部抜粋がこちら。 拒絶理由通知書の一部抜粋 要するに提出文書の中で説明が明確になっていない箇所があるよとのこと。 60日は妥当なところな気がします。(しらんけど 特許法第36条第6項第2号 怒られた理由の特許法第36条第6項第…
令和3年司法試験の特許法の再現答案を上げておきます。 後の著作権法と合わせて48点でした。 令和3年(2021年) 司法試験 論文過去問答案パーフェクト ぶんせき本 作者:辰已法律研究所 辰已法律研究所 Amazon
勉強メモです。何かおかしなところがあればコメントお願いします。 特許法の目的...第1条 「発明の保護及び利用を図ることにより、発明を奨励し、もって産業の発達に寄与すること」 →あくまで産業の発達に寄与する発明が対象となる 発明とは?...第2条 「発明とは、自然法則を利用した技術的思想の創作のうち、高度なものをいう」 →人為的取り決め(プログラムや数学)は対象外 何が特許を受けられるのか...特許要件 ・産業上利用できる発明 →医療行為などの産業化できないものは対象外 ・新規性がある発明 →出願時に世界のどこであっても公然に知られていないこと ・進歩性がある発明 →その技術分野における通常の…
”発明”とは何なのでしょうか? テレビを見ていて、芸能人が”発明”したと言っているのを聞いて、それは特許法上の発明とは違うなあと思うことが多いです。 特許法上の”発明”とは、自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度のものです(特許法第2条第1項)。 人為的な取り決めや技能は、自然法則を利用していなので、特許法上の”発明”では無いです。 テレビで芸能人が”発明”と言っているものの殆どは、人為的な取り決めや技能であったりします。 人為的な取り決めの例として、ゲームのルール自体が該当します。 技能の例として、フォークボールの投げ方やプロレス技が該当します。 以前、プロレス技が特許出願されたことが…
特許法01~代理権等~ お久しぶりです。そのへんの大学生です。 2021年の弁理士短答式試験、見事に撃沈してしまいました。泣 気持ちを切り替えて2022年一発合格を目指し頑張りたいと思います! 今回から毎日のまとめとしてその日に学んだ単元をメモ的にまとめて投稿していこうと思います。 なので、毎日違う法域をランダムになるかと思います!カテゴリーを各自作り仕分けていく予定です。 特許法6条・7条 6条 法人でない社団等の手続きをする能力 「法人でない社団又は財団であって、代表者又は管理人の定めがあるものは、その名において次に掲げる手続きをすることができる。」(6条一前文) 法人でない社団又は財団の…
特許法などを改正する法律が成立、2021年5月21日に公布されました。 今回の改正は、 新型コロナウイルスの感染拡大により、「非接触」の生活様式が浸透。 また、 電子商取引の急伸に伴う模倣品の流入や、情報通信分野等における特許ライセンスの大規模化及び複雑化等、消費行動や企業活動も変化。 これらの生活様式及び経済活動の変化に対応した策を講じるとともに、知的財産制度を安定的に支える基盤を構築することが必要。 よって、 (1)新型コロナウイルスの感染拡大に対応したデジタル化等の手続の整備、 (2)デジタル化等の進展に伴う企業行動の変化に対応した権利保護の見直し、 (3)訴訟手続や料金体系の見直し等の…