緊急事態宣言につき、巣ごもりの時間が続く中、ふと、思い出した。 そろばん。 ずーっと、いつかやろういつかやろう、と思って、3級と2級の教本を買って保管していたのだが、この機会にやっと引っ張り出した。 しかし、当たり前だけど、指がすっかりなまってしまった。そういえば、そろばんでも「かけ算」「割り算」ができたはずだけど、やり方をすっかり忘れてしまい、とりあえず無難な「見とり算」から始めた。 このそろばんは、小学校2年生の時の担任だった、白井先生から贈られたもの。 3年生が終わるとき、 「私、父親の転勤で長野に行くことになったんです」 と言うと、お別れの印に何が欲しい?と聞かれ、当時、別に習っていた…