こんにちは。きのひです。 「歌麿(うたまろ)の娘」 井川 香四郎 著 を読みました。 2022年10月15日 初版第1刷発行 「きゃあ!ひ・・人殺しい!」と女の叫び声。 船着き場に停泊している屋形船の船室で娘が仰向けに倒れ、口からは血が流れていました。 娘は昼間、中村座の芝居を男と見に来ていた。 木戸番をしていた金次が覚えていました。 「せっかくの良い芝居の帰りにこんな目に遭わされちゃ娘さんは浮かばれめえ」 金次は雷蔵(らいぞう)親分のところへもぐりこんだ。 雷蔵親分は悪所とされる三笠町界隈を仕切っており賭場や女郎屋などを営んでいる大親分。 もし少しでも疑いをかけられたら闇から闇へ葬られること…