2006年結成のバンド。
mF247にてフリーダウンロード可能な「LOVEずっきゅん」がインターネット上で話題となる。バンド編成は流動的で、やくしまるえつこと永井聖一は固定メンバーである。
アルバート・アインシュタインにより発見された物理理論、特殊相対性理論と一般相対性理論の総称。
><
ニュートン力学と電磁気学を統合した物理理論。主に高速度・高エネルギーで動く物質における物理を記述する。
19世紀までは、ニュートン力学の正当性は疑われなかった。そこに登場したのが、マクスウェル方程式で記述される電磁気学である。マクスウェル方程式は、真空中で一定の速度(光速度)で伝播する、電磁波を解としてもつ。問題は、どの系から見て速度
であるか、であった。当時の物理学者は、他の波動と同じく、電磁波にも媒質が必要だと考え、宇宙のすみずみまで行きわたっている媒質「エーテル」の存在を仮定し、電磁波はエーテルに対して、速度
で伝播すると考えた。
地球はエーテルの中を移動していると考えられるため、エーテルが実在するとすれば、地球はエーテルに対して運動していると考えられるので、地球上での光速度はその方向などにより変動するはずである。これを観測しようとしたのが、例えばマイケルソン・モーレーの実験である。
しかし、いかなる実験においても、光速度の変化は観測されなかった。この、エーテル理論と実験との不一致を説明するために、ローレンツ*1は、旧来のガリレイ変換*2ではなく、ローレンツ変換を使用する理論を提唱した。だが、ローレンツはローレンツ変換をあくまで便宜的なものと考え、その物理的意味を見出すまでには至らなかった。
アインシュタインは、1905年の論文で、ローレンツ変換が本質的な変換であると主張したと言える。これにより結局、エーテルの存在は不必要となった。
アインシュタインは以下の仮定を元に、特殊相対性理論を構築した。
特殊相対性理論は、これらのみから理論全体が構成される。
これらから、ローレンツ変換を導くことが出来る。結果のみ示すと、
><
ただし、、
。また、系
は基準となる系
に対し、
方向に速度
で移動しているものとする。ここで、
等は時間、
は空間座標を表す。相対性理論では一般的に使用される記法である。
特殊相対性理論によれば、エネルギーと質量
は同等なものであり、式
で結ばれる。
で、
とすると、エネルギーは発散する。これは、いかなる(質量を持つ)物質も光速度に達するには、無限大のエネルギーが必要であることを意味している。
ローレンツ変換は旧来のガリレイ変換と違い、変換時に時間と空間が混ざる性質を持つ。これは、時間と空間とが本質的には同じものであることを示唆しており、合わせて4次元の時空、特に数学的にはミンコフスキー時空、あるいはミンコフスキー空間と呼ぶ。
ミンコフスキー時空の一点Aを通る光の軌跡は、4次元時空内の円錐2つを点Aでくっつけたような形になる。これを光円錐と呼ぶ。光円錐の内側(つまり、時間軸の方向)を時間的、外側(つまり、空間軸の方向)を空間的と呼ぶ。
点Aに対し時間的な時空では、未来、現在、過去を定義することは簡単である。時間軸正方向の時間的時空が未来 (「時間的未来」)、点Aが現在、時間軸負方向の時間的時空が過去 (「時間的過去」)、とすれば良い。
一方、空間的な時空では話は簡単ではない。同じ点Aであっても、ローレンツ変換を施すことにより、空間的な時空では、点Aと同時刻である時空上の面が変わってくる。すなわち、どの慣性系から見るかによって、「点Aと同時刻」の定義も、未来、過去の定義も変わってくる。これを同時刻の相対性と呼ぶ。
一般相対性理論は、ニュートンの理論にかわる、重力の理論である。主に、宇宙的なスケールの現象における物理を記述する。
一般相対性理論によれば、時空はそれ自身が歪み、変形する。まさに、この時空の歪み自身が重力なのである。これを記述するために使われた数学が、リーマン幾何学である。
一般相対性理論は以下の仮定の元に構築されている。
一般相対性理論はこれらの仮定からのみ導出される。
一般相対性理論において、重力場を記述する方程式がアインシュタイン方程式であり、以下の形に書かれる。
は万有引力定数、
はエネルギー運動量テンソル、
はアインシュタインテンソルである。ここで、
はリーマンの曲率テンソル、
はスカラー曲率、
は計量テンソルである。*4
重力場の中の、粒子の運動方程式は以下の形に書かれる。
は4元速度、
は固有時間、
は共変微分である。ここで、
はアフィン接続係数である。
もっとも有名なのはブラックホールである。アインシュタイン方程式の一つの解として、あまりに強い重力のために、何者も、光すらも逃げ出すことの出来ない天体、ブラックホールが得られることを最初に示したのは、シュバルツシルトである。完全に球対称な場合を仮定すると、質量 の星が半径
以下になると、その星はブラックホールとなる。
反対に、何者も中に入ることの出来ない天体、「ホワイトホール」。時空の遠く離れた部分を結ぶ「ワームホール」など、様々な解が発見されている。
一つの重要な結果は、重力波である。アインシュタイン方程式を近似することで、ちょうど重力ポテンシャルに対応する計量テンソルのずれ*5が、波動方程式 □ を満たすことが分かる。*6 すなわち、重力は電磁波などと同じく「重力波」という形をとって、非常に微弱ではあるが、空間を伝わって来るのである。例えば、2つの星が互いの周りを回る連星系から、重力波が出ると考えられる。しかし、あまりに微弱であることから、重力波はいまだ観測されていない。
*リスト:リスト::物理関連