奈呉の浦の雨晴海岸(富山県高岡市)。万葉の歌人、大伴家持は、この雨晴の風景をこよなく愛し多くの歌を詠んだ。浜から眺める岩礁と、富山湾越しに3,000m級の立山連峰がそびえる。(この日は天気が悪くて立山連峰が見えなかった)。 富山県の奈呉の海岸は、能登半島によって日本海の荒波から守られ、穏やかな内海になっている。 ここは、江戸から明治にかけて北前船の寄港地として栄えたところだが、現在でも、内川の両岸には漁船が係留され、風情のある民家が軒を連ねている。 この地に、放生津八幡宮が鎮座している。この八幡宮は、万葉歌人で政治家でもあった大伴家持が、746年に創建したとされる。 八幡神を祀る神社は、今でこ…