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知らずとも尋ねて知らん三島江に生おふるみくりのすぢは絶えじな

知らずとも尋ねて知らん三島江に生おふるみくりのすぢは絶えじな

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【源氏物語738 第22帖 玉鬘38】「‥お召しになる方によく似合いそうなのを見立てておあげなさいまし」と紫の上は言うと「素知らぬ顔であなたは着る人の顔を想像しようとするのですね。」と源氏は笑った。

夫人もいっしょに見ていて、 「皆よくできているのですから、 お召しになるかたのお顔によく似合いそうなのを 見立てておあげなさいまし。 着物と人の顔が離れ離れなのはよくありませんから」 と言うと、源氏は笑って、 「素知らぬ顔であなたは着る人の顔を想像しようとするのですね。 それにしてもあなたはどれを着ますか」 と言った。 「鏡に見える自分の顔にはどの着物を着ようという自信も出ません」 さすがに恥ずかしそうに言う女王であった。 紅梅色の浮き模様のある紅紫の小袿《こうちぎ》、 薄い臙脂紫《えんじむらさき》の服は夫人の着料として源氏に選ばれた。 桜の色の細長に、明るい赤い掻練《かいねり》を添えて、 こ…

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【源氏物語734 第22帖 玉鬘34】「‥ 遠い国へ流れ着きました頃から、 私は生きておりましたことか、 死んでおりましたことかわからないのです」とほのかに言うのが夕顔の声そのままの語音であった。

年を数えてみて、 「親子であってこんなに長く逢えなかったというようなことは 例もないでしょう。恨めしい運命でしたね。 もうあなたは少女のように 恥ずかしがってばかりいてよい年でもないのですから、 今日までの話も私はしたいのに、 なぜあなたは黙ってばかりいますか」 と源氏が恨みを言うのを聞くと、 何と言ってよいかわからぬほど姫君は恥ずかしいのであったが、 「足立たずで (かぞいろはいかに哀れと思ふらん三とせになりぬ足立たずして) 遠い国へ流れ着きましたころから、 私は生きておりましたことか、 死んでおりましたことかわからないのでございます」 とほのかに言うのが夕顔の声そのままの語音《ごいん》であ…

【🌹10分で聴く源氏物語 22帖 玉鬘9】姫君は女房達と共に六条院に移ってきた。源氏は姫君に母の夕顔の話をして涙ぐむ😿ここまでは、いいんだけど 求婚者の競争を煽る源氏‥オッサンやん💦 by 😹

【源氏物語732 第22帖 玉鬘32〈たまかずら〉】 「母親だった人はとても善良な女でしたよ。 あなたも優しい人だから安心してお預けすることができるのです」 などと源氏が言った。 「母親らしく世話を焼かせていただくことも これまではあまり少なくて退屈でしたから、 いいことだと思います、ごいっしょに住むのは」 と花散里は言っていた。 女房たちなどは源氏の姫君であることを知らずに、 「またどんな方をお迎えになるのでしょう。同じ所へね。 あまりに奥様を古物扱いにあそばすではありませんか」 と言っていた。 姫君は三台ほどの車に分乗させた女房たちといっしょに 六条院へ移って来た。 女房の服装なども右近が…

【源氏物語729 第22帖 玉鬘29】姫君自身は、実父の手から少しの贈り物でも得られたのなら嬉しいであろうが、知らない人と交渉を始めようなどとは意外であると贈り物を受けることを苦しく思うふうであった。

姫君自身は、こんなりっぱな品々でなくても、 実父の手から少しの贈り物でも得られたのならうれしいであろうが、 知らない人と交渉を始めようなどとは意外であるというように、 それとなく言って、 贈り物を受けることを苦しく思うふうであったが、 右近は母君と源氏との間に結ばれた深い因縁を姫君に言って聞かせた。 人々も横から取りなした。 「そうして源氏の大臣の御厚意で ごりっぱにさえおなりになりましたなら、 内大臣様のほうからもごく自然に認めていただくことができます。 親子の縁と申すものは絶えたようでも絶えないものでございます。 右近でさえお目にかかりたいと 一心に祈っていました結果はどうでございます。 …