元興寺は、 奈良県奈良市にある南都七大寺のひとつで、 世界文化遺産にも登録されています。 この寺院は、 飛鳥時代に蘇我馬子が建立した 日本最古の本格的仏教寺院である法興寺(飛鳥寺)が、 平城京遷都に伴って移転したもので、 1300年以上の歴史を持ちます。 元興寺の見どころは、 なんといっても日本最古となる 飛鳥時代の瓦を使用した本堂・禅室の屋根瓦です。 この瓦は、 平城京遷都の際に法興寺から持ってきたもので、 上部が細くすぼまり、下部が幅広い独特の形をしています。 この瓦を重ねる葺き方を行基葺きといい、 日本では現存する唯一の例です。 この瓦には、 奈良時代の技術や文化、信仰などが刻まれており…